カードローンの利用中自分の利用限度額が少額で必要なお金が用意できない時に別のカードローンを申し込んで合計して高額の借り入れを行うとこを考える人がいますが、金融機関はこういった複数の申し込みを歓迎しません。
カードローンにより対応が違いますが、2件目3件目は許容されても4件目になると審査通過は難しくなってしまいます。
また複数のカードローンを同時に申し込む人がいますが、カードローンの申し込みと言うのは信用情報に履歴が残るため、同時に申し込んだということがバレる可能性が有り、審査に悪影響が出かねません。
また複数の借入れは、返済による家計に与える影響が大きく多重債務者になりかねないので注意が必要です。
カードローンは1件だけなら返済に行き詰ってしまうような事はそうありません。しかし複数のカードローンを利用し始めると、返済も複数行わなければならず、返済に行き詰る可能性も格段に高くなるため金融機関は歓迎しません。
このため複数利用の場合、審査では不利な評価を受けることになり、3件程度までは審査に通すところも有りますが、4件目ぐらいになると不信感も高くなって、まず審査に通すようなことはなくなってしまいます。
またカードローンの申し込みを行うとその情報は暫くの間信用情報に履歴が残り、その間他のカードローンの審査が通らない申込ブラックと言う状態になるため、安易に申込みを繰り返すと、ずっと落とされる状態が続くことになります。
金融機関と言うのはお金を貸すことが商売で、貸したお金を返してもらう時に付けられる利息で利益を上げます。ですから、お金が返せなくなってしまうと利息だけではなく貸した分の元本すら取り戻せず大損してしまうことになります。
このため金融機関ではお金を貸す際には、返済してもらえるかどうかを審査して見極めているわけです。審査では返済能力が確認されますが、もし複数の借入れを行った場合には、この返済能力が複数で割られることになってしまいます。
このため、収入は十分あったとしても、いくつもの返済を抱えてしまった時には、返済ができなくなる可能性も大きくなるため、金融機関はカードローンなどを複数利用することは歓迎できない訳です。
では複数利用をする場合、絶対に審査には通らないのかと言うとそうでもありません。結局金融機関の考え方次第ということになります。
例えばあるカードローンでは既にカードローンを1件抱えている状態で申し込みをしてきた場合には、どんなに返済能力が有ろうと審査には通さないというところも有ります。
しかし概ね2件目、3件目程度までは審査に通すところが多いようです。
しかしもし4件目というような事になった場合には、どこの金融機関でも返済について危惧する様になってしまう為、審査には通してくれなくなってしまいます。冷静に考えれば誰でも4件も抱えれば返済できそうにないのは目に見えています。
ですからもし複数のカードローンを利用したいと思った場合には、少なくとも複数利用を認めているものを探して、申し込みをする必要が有るでしょう。
注意が必要なのは、もし複数利用のために申し込みを行って審査に落とされてしまってさらに別のカードローンを申し込もうとする場合です。
この場合申し込んだ直後に再度申し込みを行う形になるため申込ブラックになっていて何度申込んでも審査には通りません。
申込ブラックと言うのは、短期間に何度もローンの申し込みをするという人は何らかの原因でお金に困っている為と解釈され、そういう人に貸すのは危険と判断して審査に通さない状態を指し、ほとんどの金融機関で借り入れができません。
申し込みをしたことを隠しておけばよいと考えるかもしれませんが、ローンの申し込みをしたということは履歴が残るため、金融機関には隠しておくことはできません。
これは信用情報というものが有り、金融機関はこの信用情報で利用者の情報を共有しており、審査の段階でこの履歴を参照することになるためです。
ローンの申し込みを行うとすぐに申し込みを行ったということがこの信用情報に記載されます。このためその後審査に通っても通らなくても申込んだという事実は残ってしまいますので、隠しておくことはできません。
この金融取引状況と言うのはローンの申込みを始め、審査結果、返済状況などとともに電気料金や電話料金などの各種支払い状況なども格納されていきます。
ただし通常の金融取引である例えばローンの返済を行ったというような問題の無い情報と言うのは各業界で利用している信用情報内で閉じているため、他の業界の信用情報では参照できません。
しかし金融機関にとって不都合になる問題情報はこの各信用情報間で共有されることになっていて、例えば本文で説明している申込ブラックに該当するようなローンの申込み情報などは共有されています。
したがって銀行のカードローンの申込みをしていることは、消費者金融のカードローンの申込時の審査でも、隠しておくことはできません。
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カードローン履歴が全部ばれる!?信用情報の審査への影響とは
利用者の中には審査に落とされる心配から複数のカードローンを同時に申し込んでおいて通過したものを利用しようと考える場合も有りますが、ほぼ同時に申し込んでも履歴も同時に書込まれる可能性は少なく前後すれば申込ブラックになります。
しかも同時に申し込んでいることが分ってしまった場合には、審査での信用評価は確実に下がってしまい、申し込んだカードローンすべてで審査落ちと言う可能性も出てくることになるので十分注意しなければなりません。
このように複数同時に申し込むことは、良い結果に結び付かない可能性が高いため、やはり1件に絞って申し込んだほうが無難ではないかと考えられます。少なくともこうすれば同時申し込みについての信用問題はありません。
カードローンを利用しようと考える人の中にはどうしても借り入れが必要なため、審査に落とされてしまうことも想定して、何件か同時に申し込みをしておいて、審査に通ったところを利用すれば良いと考える人もいるようです。
しかしそう思惑通りに行くでしょうか。例えば同時に2件の申し込みをしたとしましょう。以下申し込みから審査終了までの手順を追って確認してみましょう。申し込んだカードローンをAとBとします。
A | B |
---|---|
Aに申し込みが有った旨信用情報に記載 | Bに申し込みが有った旨信用情報に記載 |
審査 | 審査 |
信用情報にBの申し込みが行われたことを確認して審査否決 | 信用情報にAの申し込みが行われたことを確認して審査否決 |
タイミングは少しずれるかもしれませんが、いずれにしても信用情報に申し込み情報が記載されて審査でそれが確認されれば、AでもBでも審査は否決される可能性が高くなるでしょう。
このように同時に申し込んだとしても複数利用はもちろんどれも利用できない可能性すら出てきます。
申込ブラックの場合、ただでさえ審査への影響が大きく、融資が断られる原因になってしまいますが、これがさらに同時に行われていたということになると、審査での心証は最悪のものになると考えられます。
急いで借りたいと考えるからこそ、同時に何件かカードローンの申し込みをした訳ですが、それが自分の首を絞める事に繋がってしまう訳です。
最近ではブラック対応の消費者金融も有りますが、申込ブラックの場合にはこういった業者も通常融資は行わず、ましてや同時申し込みを行なおうとしていたことが分ってしまうので、まずそういった業者でも利用は不可能でしょう。
同時申し込みで審査に通らなかったときには、以後も最長6か月の間申込み情報は信用情報に残りますから、その間の借入れは絶望的になってしまい、借入れはできないので頭を切り替えて別の方法を考えるべきでしょう。
このように同時申し込みと言うのは、利用者のほうから見れば1つ審査に落とされても他で借り入れできれば良いというような安全弁に見えるかもしれませんが、決して良い結果は生まないと考えるようにしましょう。
そのほうが審査通過の可能性としては高いはずです。審査に落ちると借入れできませんが、それでも同時申し込みのように申し込み自体が原因ではなく、何らかの問題が有るためであって、借入したら返済が難しいのかもしれません。
ですから信用を傷つけないためにも、カードローンの申込みは1件に絞って申し込みを行い、審査通過以後も出来れば他のカードローンを利用するようなことは考えず、1つだけを使い続けることを考えるようにしてください。
本人確認は本人の確認書類や審査中に行われる勤務先への在籍確認などで行われます。返済能力の確認は 年収から返済の可能性を探り月収の安定性を見て返済できるかどうかを判定しています。
信用の確認は本文で触れたように信用情報を確認して過去の金融取引に問題が無かったかどうかを確認することになります。ここに最近ローンの申し込みをしたというような情報が有れば申込ブラックとなり審査には通しません。
カードローンと言うのは最初に設定される利用限度額と言うのは確かに低いですが、利用を続けていけば、信用評価が高まり利用限度額は増額してもらうことができるようになり、複数利用しなくても高額利用ができるようになります。
しかしもし途中から複数利用を始めてしまうと、金融機関の不信感が増すことになり、増額を申し込んだとしても信用の評価は上がるどころか下がることも有って、利用限度額の増額には応じてもらうことができなくなってしまいます。
もし増額に成功すれば、それに伴って適用される金利も見直され、もっと有利な借り入れができるようになります。
しかし複数利用で増額ができなければ金利も低くはならず、たとえ複数利用で高額利用ができたとしても増額した場合よりも不利な借り入れをしなければなりません。
カードローンと言うのは確かに最初に設定される利用限度額は少額です。この金額を見れば複数借入れしてもっと大きな金額を借りたいと考える人もいるのかもしれません。しかし利用限度額が少額になるのには理由が有るのです。
それは利用者のことを金融機関は完全には信用できないからです。ずいぶん失礼な話だという人もいそうですが、自分だって全く知らない人にお金は貸さないはずです。金融機関はそれが仕事ですからまずはお試しで少額貸すという訳です。
そして暫く借りては返すという取引きを続けていれば、この利用者は借りたものをしっかり返す人だということが分って信用してくれるようになります。金融取引でも結局はお付き合い次第なのです。
こうして信用が高くなってくると、最初は少額だった利用限度額も増額できるようになります。つまりここま待てば複数利用などしなくても大きな金額が借入れできるようになるのです。
利用限度額はこのように増額を繰り返すことによって次第に大きな金額へと成長させていくことができるのです。ただし増額してもらうためには、再度その時点で審査を受ける必要が有り、この審査に通過できなければ増額もできません。
この増額のための審査は、基本的には申込時の審査と変わりはなく、信用の評価が上がっていればその分算定される利用限度額は増額されることになります。ただしこの増額審査は金融機関では絶対に増額と言う言葉は使いません。
利用限度額見直しのための審査というような表現を使います。これはどういう意味かと言うと、再度審査を行うことによって、信用が大きくなっていれば増額ですが、逆に信用が小さくなってしまう場合が有るのです。
もしそういうことが有れば、利用限度額は増額ではなく減額されることも有ります。その原因になるのが、最初の申込時にはなかった別のカードローンの利用です。
つまり最初の申し込みから増額の申し込みの間に別のカードローンを申込んだということです。
このためこのように複数利用が発覚すれば利用限度額の見直しで減額になる可能性が高くなってしまうのです。
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限度額がいっぱいなら増額?でもカードローン増額で審査落ち!理由は
もし利用限度額が増額されるとさらに良いことが付いてきます。それは金利が下がるということです。もともと金利と言うのは信用によって上下するものです。
カードローンの場合には利用限度額も信用で上下するので当然金利と連動性が有ります。信用評価と利用限度額、金利の関係は次のようになります。
信用評価 | 利用限度額 | 金利 |
---|---|---|
上昇 | 増額 | 低下 |
変わらず | 現状維持 | 現状維持 |
下降 | 減額 | 上昇 |
このように信用評価が上がれば利用限度額も上がり金利は下がって大変有利で高額の借り入れができるようになる訳です。
しかし逆に信用評価が下がれば、利用限度額は下がり、金利は上昇するので、不利な利用を強いられるようになってしまいます。
複数利用を始めてしまうと、このように増額できた場合よりも不利な条件で使い続けなければならなくなり、長期的に見ると大きな損失に繋がってしまうことになる可能性が有るのです。
例えば消費者金融の場合には貸金業法に総量規制と言う条項が有って、これによれば融資できるのは全社合わせて年収の3分の1までということになっており、年収300万円だとすれば100万円を超えるような利用限度額は付きません。
また銀行の場合には、法的な上限は設けられていませんが、それでも幾らでも貸すというような無謀なことはせず、各行独自の内規になりますが、概ね年収の2分の1程度が上限になっています。
カードローンで高額の借り入れを狙うのであれば、まず自分の年収を増やさないと駄目だというわけです。
複数利用がさらに問題なのは、複数借入れするということは返済も複数になるということで、月々支払う返済額が増え、1件だけなら容易に返済できていたとしても、複数になったら間違いなく家計を圧迫する事になってしまうでしょう。
このため、状況次第では返済に行き詰ってしまう可能性も非常に高くなり、返済できなくなれば多重債務者ということになって、下手をすれば債務整理に追い込まれる事にもなりかねません。そうなると以後しばらくはブラックとして扱われます。
もし既にこのように複数の借り入れを抱えて、月々の返済を苦しく感じているのであれば、返済できなくなってしまう前に、複数の借り入れを纏めることができるお纏めローンを利用して1つに纏めてしまうことも考えてみましょう。
複数の借入れを考える人はやはり何らかの出費に対応するためとにかく借入れしてお金を作ることばかりを考えてしまい、後に続く返済のことまで気が回らないのが普通です。
しかし複数の借入れをすれば、翌月からは返済も複数になるのは当たり前の話です。そうなるとどうなるでしょうか。
カードローンの返済を考えてみましょう。例えばリボルビング払いで返済しているとすれば借入れが大きくなっても月々の返済額は変わりません。したがって家計への影響は以前と差は出ないことになります。
しかし複数のカードローンを並行して返済する場合には、両方ともリボルビング払いだとしても、返済額は足し算になるため、月々に掛る返済額は高額化してします。
このため家計への影響も大きくなって生活は苦しくなるでしょう。
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【カードローンの支払い回数】リボ払いと残高スライド方式の違いとは
こういう場合、自転車操業とよく言いますが、一方でお金を借りてはもう一方の返済をすると言った、悪循環に陥ってしまう可能性が有り、いつも返済に追われて、次はどのように返済するかを考えるようになります。
それでも返済できていれば良いですが、一旦このパターンが狂いだすと、返済に回すお金が借りられなくなってしまいます。そこで更に別のカードローンに手を出す様になってしまうかもしれません。
しかしこれも先ほど説明したように4件目程度になると借り入れが難しくなって、返済に回すお金を作ることができなくなります。
そうなるともう多重債務者ということになり、対策としては、非正規業者から借入れしてお金を作るか、弁護士に相談して債務整理を行うかという選択になってしまいます。
もちろん非正規業者を利用したらさらに悪い状態になるのは目に見えていますので、この場合には債務整理をしたほうが、良い選択と言えるでしょう。
ただし債務整理を行えば先ほど言った申込ブラックとは違う金融ブラックと呼ばれるブラックに陥ることになり、長期間ローンの利用などが行えない状況になってしまいます。
このブラックには次のようなものが有ります。
ブラックの種類 | ブラックになる原因 | 信用情報に情報が格納されている期間 |
---|---|---|
金融ブラック | ローンの滞納 | 5年 |
金融ブラック | 各種支払いの滞納 | 5年 |
金融ブラック | 債務整理 | 10年 |
申込ブラック | ローンの申し込み | 6カ月を超えない期間 |
このように申込ブラックは比較的短期間で終わりますが、金融ブラックは非常に長い期間ブラックのままということになって、困った時でもお金の借り入れができませんので、こういうことにならないように注意しなければなりません。
では現在すでに複数のカードローンの借り入れを行っていて、毎月返済に苦しんでいるという人の場合、今説明したような暗い将来しかないのでしょうか。実はこういう人のために用意されている金融商品が有ります。
それはおまとめローンというもので、カードローンとは別に用意している場合も有れば、普通のカードローンをお纏めローンとして利用できると言う場合も有り、金融機関によって違っています。
ただし、すべてを纏めて月々の返済額を少額にするわけですから、その分返済期間は長くなるので、完済までにはかなりの時間を要し、金利にもよりますが、長くなる分利息がかかり続けることになり、返済総額は増える可能性が有ります。
ここでカードローンの複数申し込みについて纏めておきます。
カードローンは便利で高額利用もしたいと思いがちですが、着実な利用を心がけ、複数同時利用などは考えないようにしましょう。
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