よく広告やコマーシャルでは、カードローンの融資限度額がかなりの高金額で表記されています。その為に、ついたくさんお金が借りられると勘違いしてしまう人もいます。
実際にはお金を借りるのには審査があり、審査が通ってもそうそうコマーシャルで言うほどの金額が借りられるわけではなく、まずは小額からになっています。
では、もっと借りたい時はどうすればいいのかというと、増額と言う方法があります。とはいえ、これもまた審査があります。当然、増額の審査に落ちることもあります。
ならばコマーシャルで言う様な限度額いっぱいまでお金を借りることは、無理なのでしょうか。増額の審査に落ちやすい理由を元に考えてみたいと思います。
カードローンの広告を見るとかなりの大金が借りられると思いがちですが、実際にはそう簡単ではなく、申し込み時には審査があり、審査に通らなければお金を借りることはできません。しかも、初めての場合には広告で言うような大金をいきなり借りることは、まずできません。
審査の結果、その人の収入や返済能力を考慮して借りられる上限枠が決められます。いわゆる限度額になるのですが、大抵の場合、実際に返済に問題がないか様子を見ると言う点もあるので、最初は小額から始まります。
とはいえ、もっとお金が必要な状況になる人もいます。しかし、上限がある。では、どうしたらいいのか。それには主に2つの方法があります。
最終的に借りられるお金の合計金額が同じだとしても、この2つの方法では大きく変わるところがあります。それは、借りる先の数が違うことです。
「何を当たり前に。」と思う人もいるかもしれません。「増額だろうと他社からの借り入れだろうと、借りられる金額に大差がないならそれでもいいじゃないか。」と思うでしょう。
確かに金額には大差ないと感じても、実際には大きく違う点はいくつかあります。
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借入額を増やしたい場合の方法は2つと言いましたが、どちらがいいのか。という点を考えると、限度額を増額する方がメリット、デメリットの面で考えるとオススメと言えます。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
限度額の増額 | 今より限度額が上がる 金利が下がる可能性が大きい 信用情報機関においても信用が上がる 手続きが簡単なことが多い |
審査の際に収入証明書の提出を求められる可能性が高い 限度額が下がったり借り入れ停止の可能性もある 審査に落ちることもある |
他社から新たに借り入れ | 新たにお金を借りることができる | 小額しか借りられない 金利は高いまま 審査の際に収入証明書の提出を求められる可能性が高い 審査に落ちると信用情報機関に記録が残る また別の金融機関に申し込みする際には不利 |
こうやって比較した場合、確かに増額の形の方が、リスクが少ないと感じるでしょう。
ただ増額の場合、同じ金融機関ということで審査がないと思われがちですが、増額でも審査はあります。
しかし、増額の場合には申し込みしてから今までの利用実績を貸金業者は知っているので、延滞をしていなければ大きな問題はないと言えるでしょう。
新しく他社に申し込みするよりも準備や手続きは簡単ですが、必要なものとしては、金額によっては収入証明書類の提出を求められることがあるので用意しておくと困りません。
それよりも限度額が上がれば金利が下がる可能性もありますし、そもそも限度額が上がるということは、それだけお金を借りることができるということです。
また、1社からの借り入れと言うことで、他社から借り入れするよりも取引先金融機関の数が少ないことは明白で、個人信用情報機関での記録も優良顧客と判断されやすいです。
個人信用情報機関とは、カードローンやクレジットなど、金融機関との契約内容や返済状況を含めその人の取引内容が記録される機関ですが、この内容は他の金融機関も照会することができます。
例えば、返済ができず延滞をしていたらその事実が記録され、別の新たなカードローンの申し込みでは審査で「返済ができない人」と判断されてしまい、審査に落とされる可能性を上げてしまいます。
信用情報機関にある記録は、カードローンの申し込みなどの際に審査の可否に大きく影響を与えるものになります。特に複数社からの借り入れがある場合、その借入先の数が多ければ多いほどお金に困っていると判断され、審査におおいに不利になります。
もちろん、他社から新たに借り入れすることがダメではありませんし、他社の審査に落ちるとは限りません。状況によっては他社借り入れの方がオススメと言える人もいます。
ただ、できるのであれば他社に新しく申し込みをするよりも増額申請をした方がいいということは、この比較でもわかると思います。
借入額を増やす方法として増額を考えたとして、ではどういう方法で増額の申し込みをすればいいのか、わからないかもしれません。
消費者金融を中心に、今ではインターネットを利用した申し込みは当たり前となっています。それに合わせて会員サービスも充実してきており、様々な申し込みや問い合わせにも対応するようになってます。その為、増額の申し込みも会員サービスや専用画面から申し込みできるようになっているところは多くあります。
ネットも簡単なのですが、「質問があるのでいろいろ聞きたい。」という方もいるかもしれません。そんな方は、問い合わせ専用ダイヤルか増額申込専用番号に電話するなど、電話を使った申し込みがあります。まだまだネットでの増額申請ができない所もあるので、そういう金融機関では電話で申し込む方が早いでしょう。
窓口も当然可能ですが、消費者金融では有人店舗を持たないところも増えてきました。もちろん有人店舗のある消費者金融や銀行などは、店舗での増額申し込みも可能です。
逆に自動契約機を設置している消費者金融では、自動契約機で対応してくれるところもあります。自動契約機の場合、機種にもよるので業者や設置場所全部がそれに対応していないかもしれませんが、誰にも見られたくない人はここを利用するのもありでしょう。
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自分から申し込みするのとは逆に、借り入れをよく行い返済も遅れることなくすませている優良顧客にあたる人達に、貸金業者の方から案内を出すこともあります。
どうやら電話での案内が多いようですが、これを機会に増額する人もいます。ただし、業者側からの案内とはいえ、審査は当然あるので気を緩めない方がいいです。
また、増額を急がなければ案内を待つと言うのも一つの手ですが、必ず増額の申し出の連絡が入るとは限らないことも頭に入れて置いたが方がいいかもしれません。
そういう意味では、他社に改めて申し込むよりは審査として有利な部分はあるとも言えます。他社借り入れの申し込みの場合は、審査は一からやり直しすることになります。それでも、増額の場合でも審査に落ちることはあります。
審査通過の可否の理由については教えてもらうことはできないので、あくまで状況からの推測ではあるのですが、審査に落ちた場合の理由について考えてみると、このような点が問題となります。
これらに該当すると必ず審査に落ちると言う訳ではないのですが、審査に通る可能性が下がって行くのは言うまでもありません。
審査に落ちる可能性のある理由としていくつか挙げたのですが、一番に考えられるのは延滞です。
延滞の場合は特に問題が大きく、ただ「審査に落ちる」だけではすまないこともあります。
延滞と言っても、一度うっかり忘れて慌てて連絡をして返済をした、ぐらいならば大丈夫です。ただ、これが頻繁に行われたり、続いて返済がどんどん遅れるようになってきたらそれは問題です。何回までならうっかりでも大丈夫と言う回数はありません。それこそ貸金業者によります。
多くの人は、だんだん延滞に慣れてルーズになってくるものですので、自分でしっかりと、少しでも遅れないような意識を持つことが大切だと思います。
そもそも増額の話ができるぐらいでしたらまだ延滞と言っても程度が軽い方かもしれませんが(延滞そのものはいいと言えませんが)、何ヶ月も続いているようでしたら、増額の話どころではありません。
先にも触れた個人信用情報に記録が残れば、他社の審査にも通らなくなってしまいます。
そうなると、最悪、債務整理をしなくてはいけない状況に進んでしまう可能性があるので延滞は絶対にしないようにしましょう。
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初めて申し込みをした時、思ったほどの限度額にならず必要な金額に足らなければ、すぐにでも限度額の増額を考えてしまうかもしれません。
しかし、最初の申し込みをしてすぐの増額申請はまず通らないと考えておいた方がいいです。
というのは、まだ最初の段階では、その人がきちんと返済をしてくれる人かどうかの判断がつきかねるからです。
貸す側としては、最初は小額からの貸付けにして、様子を見ます。それで大丈夫だと判断されれば、限度額の増額も視野に入れてもらうことができます。
金融機関によって違いはありますが、目安は半年とよく言われます。が、中には1年掛かるところもあります。
当然その間に全く利用していなければ、その人が返済を滞りなく行う人かの判断がつかないので、増額審査に通らない可能性は高くなります。お金を借りるという利用状況をつくることは必要です。
知っている人も多のですが、貸金業法では、消費者金融は個人への貸付けはその人の年収の1/3以上はしてはいけないことになっています。いわゆる「総量規制」です。これは他社も含めての金額になります。
その為、カードローンの利用もしっかり行い返済も問題ない人だったとしても、限度額がその人の年収の1/3以上に上げることができません。
ですので、返済の成績とは別に物理的に限度額を上げることができない場合もあることは知っておくべきです。
また、年収の1/3に満たなくても、自社だけならば50万円、他社も含めて100万円を超える借り入れの場合には、収入証明書類の提出が必要になってきます。これも法律で決まっていることです。
金額的に該当する人は書類の用意もしておくといいでしょう。もちろん、貸金業者によっては法律よりも厳しい金額での提出を求める所もあります。
ただし、銀行の場合は、貸金業法は対象外になるので関係ありません。とはいえ、銀行自体での基準はあります。ので、銀行なら必ず大きな額も借りられるとは限りません。
他にも収入が下がれば当然審査には響きますし、住所や連絡先を変更しても意図的に連絡をしない場合には、審査に通らない可能性もあります。
消費者だからお客ではあるのですが、カードローンは金融機関と顧客での契約の上で成り立つものです。いわゆる契約を違反するようなことをすれば、当然それなりの対応がされることもあります。
契約書全部に目を通すのは難しいものですが、それでも重要な部分はしっかりと把握しておくと、自分が困りません。
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審査というものは、増額だろうが他社に新たに申込しようが必ずあるものです。そして、どれだけ高収入だろうが、カードローンの申し込みをすれば行われるものでもあります。
人はつい肩書でその人を判断してしまう所がありますが、ローンというものにおいては、その実績がものをいいます。特に増額においては、それまでの利用実績が記録としてあります。
ですので、その実績を見て、「この人はお金にルーズだ」「返済をきちんとしてくれそうもない」と判断されれば、どれだけ今まで利用しようと増額の審査に通ることはできないでしょう。
反対に小額だろうとコツコツとお金を借りて返してを繰り返して実績を作れば、増額の可能性は出てきます。
もちろん収入の面からも判断されるので、いきなり大金への増額はないかもしれませんが、それこそコツコツと少しずつ増額していくこともあります。
どちらにしても、その根拠となる理由はあります。もちろん、それは教えてもらうことはできません。また、審査というものは金融機関によって可否判断のラインが違います。
ですので、ここで挙げた理由は、いろいろな人の過去の状況や情報から出てきた推測の域を出ないものでもあります。
自分のカードローンの利用状況を冷静に判断し、増額可能かどうかを考えましょう。もしだめでも、場合によっては可能性として他社借り入れもあります。
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