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【カードローンの支払い回数】リボ払いと残高スライド方式の違いとは

カードローンの支払い方法はたくさんありますが、大きく分けると2つになります。

『リボ払い』と『残高スライド方式』です。

銀行や消費者金融という、主にカードローンを取り扱う金融会社のほとんどで、この2種の支払い方法が取り扱われています。

支払い方法を私たち利用者が選ぶことができる場合、もしくはこれからカードローンを考えている場合、どちらの支払い方法で返済を行う方が、支払いの回数が減るのか気になりますよね。

ということで、『リボ払い』と『残高スライド方式』の違いについて説明したいと思います。

『リボ払い』という返済方法について

まずは『リボ払い』についてです。カードローンのTVCMなどでもよく耳にする『リボ払い』とは、一体どのような支払い方法なのでしょうか?

クレジットカードでもお馴染の返済方法

クレジットカードをお持ちで、それなり使われる方ならば、聞いたことくらいはあるでしょう、『リボ払い』という支払い方法。ショッピング枠ではお馴染の支払い方法ですよね。

『リボ払い』は、どれだけ使っても(借りても)、毎月の返済額が決まっている方法のことを言います。残高が残る限り、決まった返済額を返済し続ける方法です。

毎月の返済額を1万円としていれば、10万円借りても、50万円借りても、ずっと返済額は1万円です。(お借り入れ金額により、最低返済額が異なることはあります。)

少々、使い過ぎてしまっても、毎月の返済額が一定に決まっているので、返済に困ることはありません。しかし、返済が楽になる反面、高額融資や追加融資があると、なかなか元金が減らないということもあります。

元利定額『リボ払い』とは

【元利】定額リボ払いとは、リボ払いで定められた一定の返済額内に、利息も含まれる支払い方法のことを言います。

例えば、金利18%で10万円を借り、リボ払いで定められた返済額は1万円だとしましょう。

返済回数 返済額 元金返済額 利息返済額 元金残高
1回目 1万円 8,521円 1,479円 91,479円
2回目 1万円 8,647円 1,353円 82,832円
3回目 1万円 8,775円 1,225円 74,057円
1回目…10万円×0.18(%)÷365(日)×30(日)=1,479円
2回目…91,479円×0.18(%)÷365(日)×30(日)=1,353円

上記は元利定額リボ払いの返済例の表と、利息の計算方法です。

毎月、1万円の返済と決まっているので、「どれだけ支払うことになるのか分からない!」なんて不安がないのが、この返済方法の最大のメリットでしょう。

ただし、返済額に利息が含まれてしまいます。上記の例の様な少ない借り入れの場合、利息は1,500円以内に収まっており、元金が8千円以上返済できています。

ですが、これが50万円の借り入れだったとしたら、利息が7,397円なのです。元金は2,603円しか減っていません。

借りる金額が大きい程、毎月のリボ払い額が少ない程、実際に元金を返済する金額も少なくなってしまいます。それは、返済期間を長くしてしまうというデメリットでもあるのです。

元金定額『リボ払い』とは

【元金】定額リボ払いとは、リボ払いで定められた一定の返済額にプラスして、利息も利息を支払う支払い方法のこと。

例えば、金利18%で10万円を借り、リボ払いで定められた返済額は1万円だとしましょう。

返済回数 返済額 元金返済額 利息返済額 元金残高
1回目 11,479円 1万円 1,479円 9万円
2回目 11,331円 1万円 1,331円 8万円
3回目 11,183円 1万円 1,183円 7万円
1回目…10万円×0.18(%)÷365(日)×30(日)=1,479円
2回目…9万円×0.18(%)÷365(日)×30(日)=1,331円

上記は元金定額リボ払いの返済例の表と、利息の計算方法です。

この支払い方法の最大のメリットは、確実に元金を減らすことができることです。

リボ払いで定められた額にプラスして利息を支払うので、毎月の返済額には変動があるのが注意点です。ですが、確実に元金を減らせるこの返済方法なら、追加融資を受けない限り、確実に毎月の返済額が減っていきます。

10万円を1万円のリボ払いで返済する場合、元利定額リボ払いなら完済まで11回もかかりますが、元金定額リボ払いなら10回で完済しますよね。

『残高スライド方式』という返済方法について

次に『残高スライド方式』についてです。「スライド?」って思いますよね!残高スライドと言われていますが、実際にスライドするのは…?一体、どのような支払い方法なのでしょうか?

高額融資をしている会社に多い返済方法

融資希望額が10万円や30万円程度の人には、この『残高スライド方式』という支払い方法は関係ないかもしれません。

『残高スライド方式』とは、実際にお借り入れしている金額の残高により、返済額がスライドしていく方法です。借入残高が少なくなる程に、最低返済額や返済額の割合が少なくなるようにできています。

金融会社にもよりますが、30万円以上の融資枠でない限り、特に関係ない支払い方法でもあります。100万円などの高額融資枠での契約をしていると、この支払い方法が適用される金融会社は結構あります。

例えば、100万円を借りていて、毎月最低5万円の返済が必要だったとしましょう。リボ払いの場合では、残高がどれだけ減っても5万円を返済しなければいけません。

残高スライド方式の場合は、残高が50万円になると最低3万円、30万円になると1万円という様に、残高に応じて返済額もスライドするように変化します。

定額『残高スライド方式』とは

【定額】残高スライド方式とは、借入残高に応じて、返済額がスライドする支払い方法です。借入残高が少なくなる程、最低返済額が少なくなるようになっています。

借入残高 最低返済額
~10万 1万円
~20万 2万円
~30万 3万円
~40万 4万円

上記の表は一例でしかありません。ご利用になる銀行や消費者金融によって、金額は異なります。(10万円の最低返済額が1万円の会社もあれば、5千円の会社もあるという感じです。)

たくさん借りた時には、少々返済も厳しい金額になることもあるかもしれませんが、借入残高が少なくなるにつれて、返済額も減っていくのがメリットです。

「先月まで5万円の請求が来ていたのに、今月は3万円の請求に減っていた。」というだけでも、借金が減っていると実感することができますよね。

定率『残高スライド方式』とは

【定率】残高スライド方式とは、借入残高に応じて、返済額の割合がスライドする支払い方法です。借入残高が多い程、割合は低くなります。

借入残高 最低返済額
~30万 5%
~50万 4%
~100万 3%
~200万 2%

上記の表は一例でしかありません。ご利用になる銀行や消費者金融によって、借入残高の基準や割合は異なります。

上記の例で言うと、借入残高が30万円の時は割合が5%なので最低1万5千円、200万円の時は4万円が返済額になります。

まぁ…割合はたくさん借りる程低くなりますが、それだけ元金が多いので当然ですが、実際に返済をする金額は、借りている金額が大きいほどに多くなりますよね。

この返済方法は、本当に大きな金額を借りるようなカードローンでしか、あまりお目にかからないかと思います。多くは定額残高スライド方式を採用しています。

カードローンでの『一括払い』について

そもそも『一括払い』ってできないの!?と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?『一括払い』という支払い方法がないカードローンもありますしね。

『一括払い』という項目がないカードローン

スーパーなどでクレジットカードを使って支払いをした時、「何回払いですか?」と聞かれますよね。

家電量販店やブランドショップなどで高額なお買い物をす時には、「3回払いで」などと分割をお願いしたりすることも多いと思いますが、日々のスーパーでのお買い物程度なら、「一括払いで」や「1回で」とお願いするのではないでしょうか?

しかし、カードローンには、このような『分割払い』や『一括払い』という支払い方法がないことが多いんです。何十万円も借りた時にはリボ払いの方が有難いですが、1万円しか借りなかった時には一括払いにしたいですよね。

『一括払い』という支払方法がないカードローンを利用している人は、一括で返済を終わらせることはできないのでしょうか?

例えば・・・

30万円の融資枠のあるカードローン
最低返済額は5千円

というカードを持っているとして考えてみましょう。

30万円満額を借りた時には、無理なく5千円ずつの返済をするという選択もありです。ですが、たった1万円しか借りていないのに、5千円ずつならば2回も返済をしなければいけなくなります。利息を考えれば3回になることもありますよね。

毎月1万円の返済も厳しいという場合は別ですが、1万円くらいならすぐに返せるという人は、わざわざ2.3回に分けて利息を損するのは勿体無いです。

そんな時には、返済額を変更してしまいましょう。通常、何も設定変更をしなければ、最低返済額である5千円が、毎月の返済額として登録されてしまいます。

この5千円という返済額は『最低でも返済しなければいけない金額』です。つまり、5千円を最低ラインとしていれば、金額を変更することは可能なのです。

なので、一括で返済を終わらせたい場合は、この返済額を変更してしまえばOKなんです。上記の例で言うと、5千円を2万円に変更すれば一括払いができます。

注意するポイントとしては、元金1万円に利息がプラスされて請求されます。例えば利息が千円だとすれば、返済するのは1万千円です。なので、1万円と設定していると、この千円が残ってしまいます。利息のことも考慮して、借りた金額よりも多い金額を設定しましょう。

【こちらの記事も参考にどうぞ!】
カードローン当日借りて当日返すと利息はどうなる?即日返済について

返済額を変更したら、次回利用時に注意を!

一括払いで済ませたい為に、毎月の返済額の変更を大きく変更した場合、注意しなければいけないことがあります。

完済したカードは、期限内なら何度でも再融資が可能ですよね。再びカードローンを使用することになった時、前回変更した返済額がそのままの設定で使われることになるんです。

実は…私も1度やってしまったんです!私の場合、クレジットカードのショッピングだったのですが、10万円のお買い物をしたんです。他にも使っていて、リボ払いに設定していたんですが、この10万円分は一括で払いたいと思い、返済額を10万円に上げていたんです。

翌月、希望通りに10万円を返済し、この10万円のお買い物の分は無事に支払いました。がっ!!設定を戻すことを忘れており、更に翌月も10万円の請求が来たんです。

「予定もしてない10万円なんて払えねぇ~」なんて通じませんよね。自分で設定したんですから(笑)

こんなこともありますので、返済額を変更した場合、そして、その金額での返済を続けるのが困難な場合には、設定を戻すという作業を忘れないように注意しましょう。

カードローンを負担を減らして早く返済するには?

『リボ払い』と『残高スライド方式』の2種の支払い方法。では、どちらの支払い方法で返済をするのがベストなのでしょうか?

1番ベストはやっぱり一括払い!

「どの返済方法がいいの?」「との返済方法が1番回数が少ないの?」という質問に答えるなら、問答無用で『一括払い』です。これしかありません。

カードーローンでは一括払いという支払い方法がないことも多いですが、返済額よりも多い金額を返済額に設定することで、翌月一括払いができますので、払える金額ならば一括返済してしまうことをオススメします。

また、最近のカードローンでは、無利息キャンペーンを行っていることが多いです。初めて利用する人、最初の1週間だけ、最初の1か月だけ、○万円までなど、条件があり、それぞれの金融会社によっても様々ではありますが、これこそ一括払いがベストです。

1番賢い使い方は、無利息キャンペーンのあるカードローンを契約し、無利息で利用できる金額を借り、無利息期間中に返済してしまう方法かもしれませんね。

どちらかと言えば…『残高スライド方式』がオススメ

『リボ払い』と『残高スライド方式』の2種の支払い方法。どちらがいいの?と言われても、正直なところ、あまり大差はありません。

というのも、どちらも長期間に渡って返済していくことが前提だからです。一括で返済ができない金額を借りており、無理なく返済ができる有難いサービスではありますが、時間がかかる程に利息がかかるのも事実。結局同じとも言えます。

ただ、どちらかと言えば、『残高スライド方式』の方がオススメかもしれません。

借りておきながら、こんなことを言うのは間違っているかもしれませんが、返済が長くなる程、「まだ返済終わらないのか…」なんて嫌になってしまいますよね。

特に定額残高スライド方式なら、返済金が長くなる程(元金が少なくなる程)に、返済額が少なくなるので、「また減った!」とか「もう少しだ!」なんて励みにもなるかと思います。

どちらの支払い方法でも、元金をメインにしよう!

リボ払いも残高スライド方式も、1回の借入金を何回にも分けて返済する方法です。どちらの方法にしても、私たちが負担なく返済できるように、最低返済額というのを用いて、それ以上返済してくれていればOKとしてくれています。

1回の返済が少なくて済むのは楽ですが、それだけ返済が長くなり、結果的には利息の負担は大きくなってしまう、これが最大のデメリットです。

もちろん、見ず知らずの私たちに、とてもとてもご親切にお金なんてものを貸していただけるのですから、少しくらいのお返しは当然でもあります。

ですが、借りる金額が多い程、返済にかかる時間が長い程、無駄に利息を払い続けてしまう可能性だってあるんです。当然とは言え、借りた金の倍以上も返済しなければいけない…なんてことは嫌ですよね!

リボ払いであっても、残高スライド方式であっても、『元金』が確実に減るように、元金をメインに返済方法を考えてみましょう。

  • 元金プラス利息を請求される方法を選ぶ
  • 最低返済額にこだわらない
  • 利息よりも元金を多く返済できているようにする
  • 借入残高を把握し、追加の借入は極力控える

最低返済額が1万円だからって、1万円をチマチマと返済しなくてもいいんですよ!余裕があるなら2万円、3万円と返済することで、元金を減らすことができますよね。

どの支払い方法が負担が少なくなるか、支払い回数が減るかというのは、あなた次第かもしれませんね。どの支払い方法を選んだとしても…。

【参考記事】
「繰り上げ返済」がおすすめ!カードローンを早く返す方法

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