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カードローンの利用履歴で住宅ローンの審査に影響はあるのか

一生で一番の大きな買物といえば、最初に思いつくのが家、マイホームという人は多いのではないでしょうか。多くの人が住宅ローンを利用して購入するかと思います。

住宅ローンの審査は「事前審査(仮審査)」と「本審査」の二段階あることをご存じでしょうか。事前審査に通っても本審査で落ちるということもあります。

今回は、住宅ローンの事前審査と本審査は何が違うのかというところを中心に解説していきます。また、カードローンを利用している場合、審査に影響があったりするのかも探ります。

住宅ローンの審査について分からないことが多いと思います。失敗しないためにも、ここで疑問や不安をなくしてもらえたらと思います。

住宅ローンの事前審査とは

住宅ローンの審査には「事前審査(仮審査)」と「本審査」の2種類あります。まずは、任意で行われる事前審査について見ていきましょう。

住宅ローンが組めるかを判断するのが事前審査

事前審査とは、自分の年収や返済能力でどのくらい借りられるかなどを確認する「仮の審査」で、住宅ローン申し込み前に金融機関に依頼して行います。

売買契約して住宅ローンを申し込んだとき、もし審査に落ちてしまったら全てが無駄になります。それを回避するために、自分は住宅ローンが利用できるのかや借入可能額、返済能力を確認おこう、というのが主な目的です。

確認以外にも、どのくらいの価格帯の物件を選べば負担が少ないか、といった、物件選びの参考として事前審査を受けるという人もいます。

もちろん、自分は年収も高い、貯金もある、返済能力も充分、と自信がある人は、事前審査を行わず、本審査のみを行うこともできます。

事前審査は、複数の金融機関で行うことができますので、自分に有利な結果を出した金融機関の住宅ローンを申し込むという、金融機関選びの材料にもなります。

事前審査で重要視される項目とは

事前審査の審査項目は、金融機関によって違いますが、事前審査においては下記項目についてを重要視していることが多いようです。

  • 借入時と完済時の年齢
  • 返済負担率
  • 年収
  • 就業形態
  • 勤続年数
  • 現在の借入その返済状況
  • 信用情報

返済負担率とは、年収に対する、住宅ローンと他の借入額の返済額合計の割合のことで、金融機関によって基準は異なりますが、25%程度が目安といわれています。

もちろん、年収が多かったりすれば、負担率が高くなっても返済能力があるとみなされる場合がありますので、25%はあくまで目安と考えてください。

返済負担率を確認するために、現在利用しているローンとその返済状況はチェックされます。また、クレジットカードや各種支払の遅延はないか、自己破産をしていないかといった信用情報も確認されているようです。

信用情報は、信用情報機関というところで管理されています。金融商品を利用した人は全員登録され、金融機関は利用者の情報を照会しています。

事前審査では、本審査での審査項目も確認されると思います。確認という意味では本審査よりは審査基準は緩いと思われますが、落ちる場合もありますので注意した方がよさそうです。

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カードローン履歴が全部ばれる!?信用情報の審査への影響とは

物件契約してから始まる本審査とは

事前審査をパスして物件の売買契約をすると、住宅ローンの本審査を行うことになります。事前審査よりも詳しく審査をするので、回答が出るまでに時間がかかります。

事前審査は金融機関、本審査は保証会社が行う

事前審査は金融機関が行いますが、本審査は保証会社が行います。もし利用者が返済できなくなった場合は、保証会社が代わりに銀行に返済することになります。

  • 事前審査の審査項目
  • 詳細な個人情報
  • 担保評価
  • 健康状態

事前審査共々審査項目については公開されていませんし、問い合わせにも応じてはもらえません。ここに挙げた審査項目は、あくまで本審査で重要視されていると思われる項目です。

本審査では、事前審査より項目も増え、より詳しく審査されます。事前審査の項目はもちろん、個人情報も家族構成など詳細に調べられます。

住宅ローンでは、購入する物件が担保になります。もし返済ができなくなったときは、保証会社が物件を競売にかけたり売却して銀行に返済します。

保証会社が物件を見て担保評価額を決めますが、気を付けなければならないのは、物件価格がそのまま担保評価額となるわけではないということです。

また、事前審査においても金融機関が担保評価をする場合がありますが、事前審査と本審査での担保表価額は必ずしも一致しないと覚えておいてください。

健康状態は、事前審査で調べられた借入時と完済時の年齢と関係しています。例えば40歳で借入し30年ローンにすると完済は70歳です。

年齢が上がるごとに健康でいられる確率が下がりますので、完済まで健康であるかどうか、持病はないかといったことはとても重要なのです。

カードローンの利用履歴で影響はあるのか

本審査に通れば、住宅ローンの契約ができるので、マイホームも手に入れることができます。ところで、住宅ローンを申し込む前にカードローンなどを利用していた場合、審査に影響することがあるのでしょうか。

支払遅延などを起こしていれば影響大

  • 返済遅延を起こした
  • 虚偽の申請をしていた
  • その他契約に違反していた

もしカードローンを利用しているときに、返済遅延を起こしたり、契約違反などを起こしていれば、事前審査の時点で利用不可の判定を出される可能性が高いです。

やはり、借入をして返済をしないような人にはどの金融機関でも融資をしたいとは思いません。毎月の引き落とし日までに、残高確認をしておくこと、利用しすぎないことが大切です。

【こちらの記事も参考にどうぞ!】
カードローンの返済を口座引き落としで!残高不足で返済延滞に注意

その他審査で影響のあること

  • 公共料金の支払遅延
  • 過去に自己破産を起こしている

カードローンの他にも、クレジットカードの支払遅延、各種公共料金や携帯電話などの使用料といった、支払義務があるにもかかわらず支払わなかったものがあると、審査には落とされる可能性があります。

また、過去に自己破産をしていて、一定期間過ぎていないと審査に落とされる可能性がとても高くなります。お金に関する事は、些細なことでも気を付けるに越したことはありません。

金融機関から信頼されることが大切

住宅ローンについて、事前審査と本審査があること、また、カードローンの利用状況次第で、審査に影響が出ることを説明してきました

事前審査と本審査の違いを確認してみよう

事前審査 本審査
審査機関 金融機関 ローンを利用する金融機関及び保証会社
審査機関 3~7営業日 10~30営業日
審査のタイミング 物件購入前 物件の売買契約後
審査の必要性 受けなくても可 必ず受ける

その他、提出書類も事前審査と本審査では若干違いがあるようです。揃える時間も考えて、早め早めに準備しておくと、それだけ結果や住宅ローンの利用も早くなります。

事前審査は、自分の借入可能額と返済能力を調べることが主な目的です。そのため、自分の年収や資産、返済能力に自信がある人は受けないという選択肢もあります。

本審査は、カードローンなどと同様に住宅ローンを申し込むのであれば必ず受けることになります。事前審査で問題がなかったとしても、本審査で落ちるということもあるので油断は禁物です。

金融機関から信用されることが大切

もしカードローンなどで支払遅延などのトラブルを起こしていたら、審査の段階で問題となり、場合によっては事前審査すら通らないことがあります。

住宅ローンは、融資元の金融機関や保証会社から信頼されなければ借りることはできません。住宅ローンなどまだまだ先などと思わず、お金に関することには常に慎重でいることが大切なのです。

【参考記事】
どうして落ちたか分からない…カードローン審査に落ちる3つの理由

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