千葉銀行にはクイックパワーと呼ばれるカードローンがあり、申込時の審査で極度額と金利が決められます。ただし利用者が融資を利用できる金額はこの極度額の範囲内で決まる利用限度額内ということになっています。
極度額と言うのは審査で利用者の信用評価で決まり、利用状況などが良好で信用評価が上がれば、極度額は増額してもらうことが出来ます。ただしこの場合には、改めて審査を行って信用評価をやり直すことになっています。
これに対して利用限度額と言うのは極度額内で定期的に見直しが行われることになっており、利用状況などによって増額されることも有れば、減額されることも有り、場合によっては0になってしまう可能性も有ります。
千葉銀行カードローンのクイックパワーは審査で極度額と金利が決められます。利用者はこの極度額を超える融資の利用はできません。この極度額は審査での千葉銀行と利用者の間の信用評価によって決まり当初はかなり低額になります。
利用者が実際に利用できる金額は極度額内で決められる利用限度額と呼ばれるもので、極度額が大きかったとしても、利用限度額が少額になっている場合には、この少額の分だけしか融資を引き出すことができなくなります。
千葉銀行と言うのは千葉県では大きな銀行ですが地方銀行で全国展開しているわけではないため、支店網のある営業地域が決まっており、クイックパワーを利用出来るのはこの営業地域に居住しているか勤めていなければなりません。
クイックパワーは正しくはクイックパワー<アドバンス>といい、利用者毎に設定される極度額と金利は次のようになっています。
極度額 | 金利(年利) |
---|---|
100万円未満 | 14.8% |
100万円以上290万円以下 | 9.0%~12.0% |
300万円以上340万円以下 | 6.0%~12.0% |
350万円以上400万円以下 | 5.5% |
410万円以上500万円以下 | 4.3% |
510万円以上650万円以下 | 4.0% |
660万円以上790万円以下 | 3.5% |
800万円 | 1.7% |
申込時点では極度額が100万円を超えるような人はそうはいませんので、多くの場合には当初の適用金利は14.8%ということになるでしょう。
表を見れば分かりますが、極度額が上がれば上がるほど適用される金利は低くなっていくので、大きなお金が必要ないとしても、極度額は大きいほうがお得ということが言えます。
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ただし、ここで注意が必要なのは極度額が利用出来る融資の上限とは限らないということです。実際に利用できる金額と言うのは、極度額内で決められる利用限度額と言うことになっています。
つまり利用者がその時点で利用できるのはこの利用限度額が上限ということになり、やはり審査で決まることになります。
極度額とか利用限度額とかいろいろと出てきましたが、カードローンによって表現が統一されていないので注意してください。
クイックパワーの場合は極度額が有り、その中で利用限度額が決められますが、カードローンによってはシンプルに利用限度額だけで利用できる金額を表現している場合も有り、利用限度額という言葉を使わず極度額だけで表現している事もあります。
気をつけなければならないのは、クイックパワーの場合、申込みができる地域が決まっているということです。千葉銀行は地方銀行であるため、支店網のある地域が決まっており、この範囲を営業地域としています。
クイックパワーが利用できるのはこの地域内に住んでいるかあるいは勤め先が有る人でなければなりません。千葉銀行の営業地域は現在次のようになっています。
支店網が充実しているのはやはり千葉県内ですから、他地域の場合には申込みができたとしても不便を感じる場合は有ります。
もしクイックパワーに興味が有るのであれば、まずこの条件を満たしていることを確認しましょう。満たしていない場合にはそれ以上調べても時間の無駄ですから、別を当たりましょう。
しかし地方銀行や信用金庫のように小規模になるにしたがって、支店数も少なくなるため、地域を限定して営業することになって、利用できる地域を営業地域と呼んでいます。
ただし地方銀行の場合には特に営業地域を限定しなければならないという法的根拠はないため、地方銀行によっては提供しているカードローンが営業地域を超えて全国から申込みできるようになっている場合も有ります。
例えばある地方銀行で魅力的なカードローンを見つけたとして、他地域だからとすぐに諦めてしまう場合も有りますが、実際には申込みが可能だったという可能性が有る訳です。
ただし、信用金庫の場合には法的に営業地域が限定されるため、こういったことはありません。
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極度額は審査での信用評価で決まりますから、申込時は通常千葉銀行と申込者のお付き合いはないため、非常に信用評価は低くなることになります。もし前々からお付き合いが有ればそれに見合う極度額が設定されるはずです。
申込時は低額の設定になってしまっている極度額では足りないという場合には、増額を申込むことができます。ただしこれにはある程度クイックパワーを利用して利用実績を積んで信用を高めていく必要が有ります。
ある程度信用が上がれば、増額を申込んで改めて審査を受けることによって、信用評価が上がったと判断されれば、極度額を増額してもらうことができます。ただし審査の評価によっては増額は認められない場合も有ります。
多くの場合申込み当初は千葉銀行と申込者間のお付き合いは有りませんから、審査での信用評価はそれほど高くはないため、設定される極度額はなかなか希望通りとはいかず、かなり低めになるのが普通です。
信用評価と言うのは金融機関とのお付き合いの度合いによって評価が決まり、カードローンでも正常な利用を続けていれば徐々に上がっていくものです。
この他にも例えば給与の振込みを行ったり定期預金を利用したりすれば評価は上がっていきます。
しかし正常でないことが起きればこの信用も一気に崩れてしまうことも有ります。例えばローンの支払いが滞ってしまったり、あるいは他の金融機関のカードローンを利用しても評価は下がってしまうことになるのです。
ところが利用者の中には極度額が低いことを不満に思っている人もいて、別のカードローンにも手を出すような人もいるようです。
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しかし一度設定された極度額も増額申し込みを行えば増額してもらえる可能性が有るのです。
要するに一般的に言えることですが、最初は信用できる人かどうか分らないので、少しだけ貸して様子を見て、しっかり返済も行ってくれる人だと信用できたところで、大きな金額の融資をしましょうということです。
したがって、最初は少額の融資で我慢してでも利用を続けて、ある程度の期間利用すれば、信用の評価が上がっている可能性が高くなっているわけです。
その時点で増額を希望すれば、適用される極度額が増額される可能性が出てきます。増額に応じるかどうかは千葉銀行次第ということになります。当然増額に応じてはもらえない可能性も有るので注意が必要です。
この審査の中で再度信用評価がやり直され、信用評価が上がっていればそれに見合う形で、極度額の増額が行われることになります。ただし、審査が行われるということは審査に通らないという可能性も有るということです。
こういう場合には増額を希望しても極度額は増額されません。ですから増額の申込時期はよく見極める必要が有ります。通常はある程度の頻度で借りては返すという利用を繰り返して概ね半年程度は掛ると言われています。
利用が低調な場合には信用もゆっくりしか上がって行かないので更に時間が必要ですし、逆にあまりにも使いすぎるとかえって返済を疑われる事にもなるので、利用には注意が必要ということを忘れない様にしましょう。
状況によっては信用評価が下がってしまうことも珍しいことではありません。極度額は信用評価によって決まりますから、もし信用評価が下がってしまっていたら、増額を申込んだつもりが減額になってしまう可能性もあるのです。
例えば自分では正常な使い方をしていると思っているとしましょう。しかし借入れできる金額が足りず、別の金融機関のカードローンの利用を始めたとしてら、返済先が2つになるため返済能力は2分され信用評価は極端に下がります。
このため設定される極度額はそれに見合うものに減額されることになってしまうでしょう。
この極度額に対して極度額内で決められる利用限度額は、一定期間ごとに定期的に見直されることになります。このため利用限度額は直近の利用状況に応じて利用者が融資を利用できる金額は定期的に変わることになります。
注意が必要なのは利用限度額は少額から徐々に増額していく保証はないということです。利用状況によっては確かに増額されることも有りますが、場合によっては減額になることも有り、しばらく減額された状態が続くわけです。
減額でも借りられれば良いのですが、クイックパワーの場合には極度額が有っても利用限度額が0になってしまうことも可能性としてはあるのです。そうそうありませんが返済状況などに問題が有れば借入れできなくなることも有る訳です。
さて極度額は増額してもらえることが分りました。では実際に借入れできる上限である利用限度額はどうなのでしょう。幾ら極度額が上がっても利用限度額が変わらなければ実質的には増額にはならないということになりかねません。
実は利用限度額と言うのは特に申込みを行うという手続きを踏まなくても定期的に見直しが行われていて、ある日突然増額されている可能性が有る訳です。
利用限度額は千葉銀行側で利用者の利用状況を見ながら、増やしても良いのかを判断しながら決めるようにしています。
利用状況が良好であれば、利用限度額が設定された極度額まで増額されることもあります。いずれにしても借りては返すという利用が着実に行われることが前提になります。
もちろん利用状況によっては極度額の時と同じように減額になってしまうことになります。例えば問題なく借りたお金を返済しており、徐々に利用額も増えてきているとしたら増額しても良いだろうということになるでしょう。
しかし時々返済が遅れたりしていたら、要注意ということになって、すこし利用限度額を減額して、しっかり利用できるようになるまで待とうと言う判断になってしまうかもしれません。
要するに千葉銀行側が安心して貸せるかどうかと言う判断が定期的に行われて、それに伴って利用限度額が見直されるということです。もし利用限度額を下げられてしまったら、何が問題だったのかよく考えてみることが必要かもしれませんね。
利用限度額は極度額以内で増減するということですから、要するに次の範囲で変動することになります。
金融機関というものはお金を貸して返済時に利息を付けてもらって初めて利益を生みます。それが貸さないという判断をしたということは余程のことなのです。
例えば返済が滞って回収できていないという状態を考えてみてください。この場合更に貸すというような事は傷口を広げてしまうだけです。このような場合には利用限度額を0にしておけばそれ以上融資は行われません。
もし利用限度額が0に設定されてしまったら、まずは反省する必要が有るでしょう。
つまり例えば利用限度額が0に設定されるようなことが有れば、短期的な信用評価が極端に悪くなったということです。例えばそういうことが有った直後に極度額の増額を申込んでも審査通過の可能性は低いでしょう。
評価を上げるにはある程度の頻度で利用することが必要ですが、もし返済が苦しい状況にあるのであれば、暫く利用を中止したほうが無難です。使わなければ評価は上がりませんが、下がるような事もないからです。
カードローンでは申込みよりも重要なのが返済です。返済できなくなってしまっては信用はがた落ちなのです。クイックパワーの返済方法は2通り用意されているので、自分が行うことを想定してどちらが良いのか考えて選んでください。
返済方式は銀行での採用が多い残高スライド方式と呼ばれるもので借入残高を段階的に区切って高額になるほど返済額が大きくなるようにした返済方式で、借り過ぎた場合でも効率よく返済できるようになっています。
ただしこの残高スライド方式の場合、借入残高によっては返済額が大きくなりすぎてしまい、自分の返済能力を超えてしまう可能性も有るので、自分がいくらまで支払えるのかをよく把握して借り過ぎを防がなければなりません。
カードローンの利用を考える場合には、申込みや借入れのことだけを考えるのではなく、必ず返済のこともしっかり考えておく必要が有ります。そこでまず確認しておかなければいけないのが、返済方法です。
クイックパワーの返済方法には次の2通りの返済方法が用意されています。
約定返済と言うのは月々定期的に返済する方法のことで、クイックパワーの場合には毎月1日に指定された普通預金口座から自動振り替えが行われることになります。
これであれば残高の確認は必要ですが返済を忘れることは有りません。
随時返済と言うのは利用者の都合のよい時にATMやインターネット経由などで好きなだけ返済できるというものです。この2つの返済方法を併用することで無理なく有利に返済することも可能になります。
クイックパワーの返済方式では他の銀行系カードローンでも採用が多い残高スライド方式と呼ばれる方式で、利用残高を何段階かに区切って、利用額が大きくなればなるほど月々の返済額がスライドされて高額になるものです。
クイックパワーの月々の返済額は次のようになっています。
借入残高(返済日前日) | 月々の返済額 |
---|---|
10万円以下 | 2000円 |
10万円超20万円以内 | 4000円 |
20万円超30万円以内 | 6000円 |
30万円超40万円以内 | 8000円 |
40万円超50万円以内 | 1万円 |
50万円超100万円以内 | 2万円 |
100万円超200万円以内 | 3万円 |
200万円超300万円以内 | 4万円 |
300万円超400万円以内 | 5万円 |
400万円超500万円以内 | 6万円 |
500万円超600万円以内 | 7万円 |
600万円超700万円以内 | 8万円 |
700万円超800万円以内 | 9万円 |
最初は月々の返済額は2000円なので返済はたいへん楽ですが、50万円近くになると月々1万円になってしまうのでかなり生活を圧迫する可能性が有ります。
極度額の増額をしたような場合には、利用しすぎに十分注意しなければなりません。
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この残高スライド方式は借入額が大きければ返済額も大きくなるため、極度額が増額されて大きな金額が借入れできるようになり、例えば返済額が9万円になったとすれば、そう簡単に返済できる金額ではありません。
そこで必要になって来るのが自分が幾らまで返済できるのかを見極めて、その場合幾らまで借入れできるのかを憶えておく必要が有ります。
そうすればこれ以上借りたら返せなくなるということが分り、利用を抑制できるでしょう。
そのためには自分には月々どの程度の余裕が有るのかを計算しておくとよいでしょう。だいたい1年分程度遡って収支を計算して、その中で収支が最低になるところを基準にすれば、返済できなくなるようなことはまずないでしょう。
それでも返済しなければ、回収担当者から電話が入るようになり、返済が促されます。それでも返済が行われなければ、最終的に催告書が送られてきて、あとは法的手続きを経て差し押さえなどに進むことになります。
これを防ぎたいという場合には、返済ができそうにないとわかった時点で、すぐに金融機関に連絡を取り、返済できる見通しを説明して、相談してみてください。多くの場合には取り敢えず利息だけでも入金すれば待ってもらえるはずです。
もし今後も返済の見込みがないのであれば、弁護士に相談して債務整理を行う必要が有ります。
ここで千葉銀行カードローン『クイックパワー』の借入極度額の増額についてまとめておきます。
極度額が増額されればそれに合わせて金利も見直しになるため有利な利用ができるようになりますが、くれぐれも必要のない借り入れは行わないように注意しなければなりません。
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