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カードローン審査基準を解説!勤務先(勤め先)や勤続年数との関係

春から新社会人になった人、新入生で新たにアルバイトを始めた人は、慣れない環境で仕事をされて大変ですよね。1年目はお給料もまだ十分にもらえないので、生活費カバーのため初めてカードローンを利用してみようかと考えている人もいるかと思います。

しかし、勤続年数の短さから申込時の審査に不安を感じている人はいないでしょうか?

確かに、勤務先(勤め先)に入社したばかりの人は、安定した収入を得ている実績がまだ短いので、金融機関の審査には不利だと言われています。

安心してください!

審査結果は勤続年数だけで決まるものではなく、「その他の条件」次第では問題なく審査を通過できる可能性が大いにあるんです。

勤続年数は審査項目の一つに過ぎない

カードローンの申込時には、勤務先の勤続年数の他にも、非常に多くの情報を申告します。WEBページからの申込の場合は必要事項を直接入力しますが、入力した内容はほぼ全て審査結果に関わる情報なので間違いが無いように正しく入力しましょう。

くれぐれも嘘の情報は入力してはいけません。嘘と分かれば審査に通過することはまず無いでしょう。

審査項目とは?

一般的に申込に必要な情報は以下の通りです。

個人情報 名前、生年月日、性別、電話番号、住所、Eメール、
保険種類、年収、家族の人数、子供の人数
住宅情報 住居種類(持ち家、賃貸、社宅)、家賃、
住宅ローン返済額(月払い、ボーナス払い)
勤務先情報 職業、出向先有無、勤務先名、勤務先住所、
勤務先電話番号、業種、社員数、勤続年数または入社年月、
所属部課、役職、仕事内容、勤務形態、収入形態
他社借入情報 他社借入の件数・金額・返済方法
(銀行、住宅ローン、カード会社・信販会社、消費者金融)
その他契約内容 カード受け取り方法、審査結果通知方法、
暗証番号設定等の金融機関ごとの設定

いずれも審査には重要な情報ですが、特に「他社借入情報」「勤続年数」「年収」は申込者の返済能力を判断する上で重視されます。これらの情報を総合的に見て、契約の可否、限度額、金利が決まります。

勤続年数については、金融機関が申込者の「安定した収入を得ている期間」を知る上で、非常に重要な審査項目なんですね。

【こちらの記事も参考に!】
どんなリスクが?カードローン契約時に収入の嘘をつくデメリットとは

審査の仕組み

多くの金融機関では、審査は一次審査と二次審査に分けて行われます。

一次審査は現在、コンピューターによって過去の統計データを元に自動審査を行う方法が主流となっています。スコアリングテーブルというものが使われ、例えば勤務形態が正社員なら何点、派遣社員なら何点、アルバイトなら何点といった点数の合計によって与信枠(限度額)を判断する仕組みです。

申込の一件一件を人間が判断していては効率が悪いので、過去の膨大な統計データを元にコンピューターでふるいにかけるんですね。そのため、入力内容や口頭で申告する内容に誤りがあった場合は審査結果に大きく影響してしまいます。

また、一次審査では、次にご紹介する信用情報機関というところに個人信用情報を照会します。この信用情報が良くない人を、いわゆるブラックリスト呼びます。信用情報については後ほど解説します。

また、スコアリング評価と信用情報機関へのデータ照会は金融機関によって実施する順序が異なる場合があります。

二次審査は、一次審査通過後に在籍確認の実施・必要書類の内容チェックが行われ、問題がなければ契約成立という流れとなります。

【申込から契約までの流れ】
?申込内容を元にスコアリングによって審査
?信用情報機関に個人信用情報の照会
?在籍確認の実施
?必要書類のチェック
?契約成立

【こちらの記事も参考に!】
カードローンの仮審査と本審査の違いは?審査方法を徹底解説!

信用情報とは?

信用情報機関には、どのようなデータが管理されているのでしょうか?

初めてローンやクレジットカードを契約する人の場合は、信用情報機関に個人信用情報データはありません。

しかし、過去または現在においてローンやクレジットカードを一度でも利用したことのある人は、以下のデータが信用情報機関に記録されています。そのデータは、新たに申込を受けた金融機関が、「お金を貸しても良いか」「いくらまで貸しても良いか」の判断材料にしているんですね。

登録情報 登録期間
氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、勤務先等 下記に準ずる
個人信用情報機関の利用日、契約・申込内容等 情報を確認した日から6ヶ月
借入金額、借入日、最終返済日等の契約内容・返済状況等 契約終了後5年
債務の支払を遅滞等した事実 契約終了後5年
不渡情報 不渡は6ヶ月未満
取引停止は5年
官報情報(破産手続等の情報) 破産手続後10年
登録情報に関する苦情を受け、調査中である旨 調査中の期間
本人確認資料の紛失・盗難等の本人申告情報 登録日から5年

カードローンを利用していく中で著しく返済が遅れるなどした場合は、最長5年間データが残ってしまうので、その次のローン契約やクレジットカードを作るときの審査に悪影響を及ぼしてしまうので注意が必要です。

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カードローン履歴が全部ばれる!?信用情報の審査への影響とは

審査時の在籍確認に注意!

カードローンやクレジットカードなど申込をすると、必ずと言っていい程「在籍確認」が行われます。では、実際に在籍確認ではどのようなことが行われるのか、その内容と注意点を解説します。

在籍確認とは?

カードローンは、申込者本人または金融機関によっては配偶者が「安定した収入のある人」でなければ申込できません。金融機関は本当に申込者に「安定した収入」があるのかどうかを確認するために、まずは「申告した勤務先で働いている事実」を調べます。これは返済能力を知る上で最も重要な確認であり、方法は勤務先への電話確認で行われます。

金融機関は勤務先に電話をして、申込者を呼び出します。

金融機関によっては、または一次審査の結果によっては在籍確認を行わないところもありますが、一般的には「ある」と思っていたほうが良いでしょう。

勤務先への配慮

在籍確認の問題点は、プライバシーが侵される可能性があるということです。「お金をかりようとしている」という事実はできれば誰にも知られたくないですよね?

金融機関は「サラ金」「借金」という悪いイメージを払拭するために、有名人を起用したCMなどでイメージアップを図っています。そのため、カードローンは以前に比べ利用し易くなりましたが、借金をすることに変わりはありません。それが勤務先に知られることで、職場の人間関係に影響が出てしまう可能性もあります。

金融機関は法律によって申込者が「お金を借りようとしていること」を第三者に伝えてはならないと厳しく決められています。しかし、在籍確認はプライバシーを侵害する可能性が非常に高い行為なので、次のような点に気をつけ慎重に行われています。

■「銀行名(金融機関名)」または「担当者の個人名」で連絡をする
■本人が不在の場合は、在籍の事実があるかだけ確認する
■用件は聞かれても答えない

本人が電話にでることができれば、簡単な本人確認を電話口で行うことで在籍確認が完了します。しかし、もしたまたま不在であったり休みの場合は、担当者は「次に出社するのはいつか」など質問の仕方を工夫して在籍の事実だけを確認します。

しかし、新入社員や普段個人宛に電話連絡がない人も中にはいます。また、勤務先には感の鋭い人や知識のある人も多いため「在籍確認の電話かな?」とすぐに気づく人も当然います。そのため、次のような対策が効果的です。

■クレジットカードを作ったことにする
■車やバイクローンを組んだことにする
■投資などの営業電話と誤魔化す

つまり、審査は審査でもカードローン以外の審査や、迷惑電話にしてしまうんですね。

借入と返済の仕組み

一般的なカードローンの利用方法を解説します。今後、信用情報に悪い記録を残さないため、カードローンを利用する人にはぜひ知っておいて頂きたい大切な情報です。

借入の方法と注意点

借入方法は金融機関によって異なりますが、以下のような方法があります。

■カードを使いATMで引き出し
■WEBで指定した銀行口座に振込で融資を受ける
■電話で指定した銀行口座に振込で融資を受ける

ATMの場合は、多くの金融機関は手数料無料としていますが、一部のATMや時間帯によっては手数料がかかるので注意が必要です。振込融資の場合の振込手数料は金融機関が負担するところが多いようです。

返済の方法と注意点

返済方法も金融機関によって異なりますが、以下のような方法があります。

■カードを使いATMから返済
■指定した銀行口座から自動引落で返済
■金融機関の指定銀行口座に振込で返済

ATMは返済時も一部のATMや時間帯によって手数料がかかる場合があります。自動引落の手数料は金融機関が負担するところが多いようですが、振込返済の場合の手数料は自己負担です。

また、返済日には次の2種類があります。

■約定返済日
■繰越返済日

「約定返済日」とは、毎月決められている所定の返済日です。返済日を過ぎてしまうと遅延延滞金がかかり、個人信用情報にも記録されてしまうため注意しましょう。

多くの金融機関は、約定返済日以外の日にいつでも追加で返済ができます。その追加で支払をした日を「繰越返済日」といいます。余裕がある月などは繰越返済を活用することで利息の節約や返済期間の短縮が可能です。

【こちらの記事も参考に!】
カードローンの返済を口座引き落としで!残高不足で返済延滞に注意

「延滞しない」「早く返す」が基本

金融機関によって異なりますが、毎月の返済金額は限度額ごとに毎月いくらと決められています。

金融機関は、「限度額」「金利」「毎月の返済金額」をあらかじめ決めてお金を貸すことで、「利用者を保護すること」と「利益を出すこと」を同時に実現しています。

つまり、利用者の返済能力に見合った金額だけ貸し出し、余裕のある返済をさせ、なおかつ金融機関として十分に利息で利益がでるように、バランスを考えて計算されているのです。

カードローンでお金を借りると言うことは、利用者がこの仕組に縛られコントロールされる側になってしまうことです。

しかし、約定返済で決められた返済を続けていくだけではなく、さきほどの繰越返済を利用者が積極的に活用することで、払う利息の節約や返済期間の短縮が可能となり、返済計画を自分でコントロールできます。

理想は、お金を借りたらなるべく早く返すことです。

「10万円借りたけど、毎月2千円の返済だから余裕かな」と思って返済を続けていると、生活に変化があり急に大きなお金が必要になった場合に困ります。

最も良くないことは、現在借りているお金を返し終えていないのに、次から次へと借りることなんです。

借入残高が増えることで、払う利息と毎月の返済金額が増え、返済期間も長期化します。毎月の返済金額が高額であり、さらに返し続けても終わりが見えないため、精神的にも辛い状況に陥ってしまうのです。

この状況になると、返済を延滞してしまう可能性も高くなるので信用情報に傷がつき最悪ブラックリストに登録されてしまい、どこの金融機関でもクレジットカードを作ったり、お金を借りることができなくなってしまうという悪循環に陥ってしまうのです。
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【こちらの記事も参考に!】
金利理解で差がつく!計算方法!カードローン返済シミュレーション!

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カードローンについて本当に大切なポイント3つ

以上のように、例え勤続年数が短くてもカードローンを利用することは可能です。勤続年数は個人信用情報の一つに過ぎません。

重要なのは、多少の勤続年数の短さなどは「その他の信用情報」でカバーできるという点です。

そのためには、個人信用情報に悪い記録が残らないように「お金を借りたら延滞せず、なるべく早く返す」が鉄則です。以下にまとめた重要なポイント3つに気をつけることで、今後転職したり、雇用形態が変わったり、収入が少なくなってしまった場合、新たな借入審査を有利に進めることができるかと思います。くれぐれもカードローンは計画的に利用してくださいね。

?大切なことは個人の総合的な信用情報
?自分の信用情報を大切にし、頻繁に借入を繰り返さず返済日は守る
?繰越返済を活用し、返済計画を自分でコントロールする

【参考記事】
カードローンの申し込み審査で嘘はダメ!他社借入状況もバレてます

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