カードローンを複数提供している金融機関はそれほど珍しいことではありませんが、せいぜい２種類で多くても３種類です。しかし地方銀行に中にはさらに多くのカードローンを提供している場合も有ります。
愛媛銀行もその１つで、一般向けだけでも４種類のカードローンを提供しています。利用者の中にははっきり言ってどれを選べばよいのか迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。利用にあたってはこの４種類から自分に合ったものを選ばなければなりません。
中には専業主婦などの通常カードローンの利用が難しい人の利用も想定されているものも有るため、申込条件や利用限度額、金利それから申込方法や返済額などについてそれぞれ比較して、どれを選べばよいのか考えてみましょう。
カードローンを利用しようという場合、まず確認しておかなければならないのが、自分に申込めるのかどうかということです。カードローンにはぞれぞれ申込条件が有り、これを満たしていなければ申込むことができません。
愛媛銀行の４つのカードローンにもそれぞれ申込条件が有り、最初にこの点について調べることが必要です。まず確認しなければならないのは収入条件と年齢制限で、特に高齢の場合には申込みができ無い場合も有るので要注意です。
その他にも地方銀行の場合には営業地域が決っている為、カードローンによっては申込みが難しい場合もあります。また専業主婦など収入が無いあるいは収入が少ないような場合の扱いについても確認しておく必要が有るでしょう。
愛媛銀行には次の４種類の一般向けカードローンが有ります。
これだけあると申込みを考える場合にどれを選べばよいのか迷ってしまいそうですよね。そこでこれ等を比較して、それぞれどのようなカードローンなのか調べていきましょう。
まず必要なのは自分が申込みができるのかどうかと言う点で、それぞれの申込条件を確認してみましょう。
カードローンの場合共通している申込条件には収入条件と年齢制限が挙げられますから、その点について次の表で比較しておきます。
| カードローン | 収入条件 | 年齢制限 |
|---|---|---|
| ひめぎんクイックカードローン | 安定した収入がある人 | ２０歳以上６５歳以下 |
| ひめぎんカードローン・サポート | 安定した収入がある人 | ２０歳以上６９歳以下 |
| ひめぎんスマートカードローン | 安定した収入がある人 | ２０歳以上６５歳以下 |
| カードローン 円姫 | 安定した収入がある人 | ２０歳以上６５歳以下 |
となっています。専業主婦などの扱いについては後で説明します。
どれも基本的には収入が無ければ利用することはできません。年齢的に言えば６５歳超の場合にはひめぎんカードローン・サポート以外は申込みはできません。
この他の申込条件としては、それぞれ保証会社の保証が受けられることとされています。
それと明記されているわけではありませんが、地方銀行の場合に注意しておかなければならないのが営業地域というものです。この営業地域はそれぞれの地方銀行が支店を構えて営業している地域を指します。
基本的にその地方銀行の提供している金融商品と言うのはその地域内に居住しているか勤務先がその地域内にある人でなければ利用することができません。
愛媛銀行も地方銀行ですから基本的にはカードローンもそれに従っています。
ただし、ひめぎんスマートカードローンについては日本全国から申込めるということになっており、気に入った場合には遠隔地からでも申込みを行うことが可能です。
先程収入条件について説明しましたが、専業主婦の場合はどうなるのかと言う点を心配している人も多いともいます。安定収入と言う条件が厳密に適用されると専業主婦の利用は難しくなります。
全国的に見ても専業主婦を申込対象から排除しているカードローンは非常に多くなっています。そこで愛媛銀行の各カードローンの専業主婦など収入が無いか少ない人への対応を次の表に纏めます。
| カードローン | 専業主婦 | パート・アルバイト | 年金受給者 |
|---|---|---|---|
| ひめぎんクイックカードローン | 可 | 可 | 不可 |
| ひめぎんカードローン・サポート | 可 | 可 | 不可 |
| ひめぎんスマートカードローン | 可 | 可 | 不可 |
| カードローン 円姫 | 可 | 可 | 可 |
ただし専業主婦の場合には自身に収入が無いため、安定した世帯収入が有ることが前提条件になります。
このように愛媛銀行のカードローンの場合、どれを選択したとしても専業主婦の申込みは可能です。
ただし年金受給者についてはカードローン 円姫しか利用ができません。年齢制限も有るため実質的には年金受給者が愛媛銀行のカードローンの利用は難しいと考えられます。
次に気にしておく必要が有るのは利用限度額などの利用条件がどうなっているのかということです。愛媛銀行の４つのカードローンでは利用限度額と金利の設定がそれぞれ違っているので、自分の要求と照らして確認しておく必要が有ります。
また注意が必要なのは返済方式で、４つのカードローンとも月々の約定返済では残高スライド方式と言う返済方式が採用されており、それぞれ月々どの程度の返済額になるのかについて調べておく必要が有ります。
返済ではこの約定返済の他にも任意返済というものが有り、余裕が出てきたときには余分に返済を行うことも可能です。そういった任意返済を行うことでどういったメリットが有るのかについても調べて有効に利用しましょう。
申込みができるということが分ったら次にカードローンの内容について比較してみましょう。まず申込者なら誰でも気になる利用限度額と金利について調べてみます。
愛媛銀行の４種類のカードローンの利用限度額と金利を比較したものが次の表です。
| カードローン | 利用限度額 | 金利 |
|---|---|---|
| ひめぎんクイックカードローン | １０万円～８００万円 | 4.4％～14.6％ |
| ひめぎんカードローン・サポート | １０万円～５００万円 | 5.0％～14.6％ |
| ひめぎんスマートカードローン | １０万円～３００万円 | 12.8％～14.8％ |
| カードローン 円姫 | ３０万円～５００万円 | 7.5％～13.5％ |
利用限度額から見るとひめぎんクイックカードローンが愛媛銀行の一押しのカードローンということになりそうですが、最初から１００万円を超えるような高額利用は難しいので、利用限度額は将来どの程度必要になるかと言う視点で選びましょう。
適用される金利からいえば当初は最高金利が適用になりますからカードローン 円姫がお得ですが、将来的にお得な利用を考えるのであればひめぎんクイックカードローンがお勧めできるでしょう。
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借入しようという場合、慌てている可能性も有ってあまり返済のことまでは気が回らない人が多いのですが、カードローンは返済が最も重要です。そこで愛媛銀行の４つのカードローンの返済について調べていきましょう。
返済方式はいずれも残高スライド方式と言われるもので、借入残高によって月々の返済額が段階的に変わる方式です。以下に各カードローンの借入残高と月々の返済額を示しておきます。
| 前月末日の借入残高 | その月の返済額 |
|---|---|
| ２０００円以下 | 残額すべて |
| ２０００円超～１０万円以下 | ２０００円 |
| １０万円超～３０万円以下 | ５０００円 |
| ３０万円超～５０万円以下 | １万円 |
| ５０万円超～１００万円以下 | １万５０００円 |
| １００万円超～１５０万円以下 | ２万円 |
| １５０万円超～２００万円以下 | ２万５０００円 |
| ２００万円超～３００万円以下 | ３万円 |
| ３００万円超～４００万円以下 | ３万５０００円 |
| ４００万円超～５００万円以下 | ４万円 |
| ５００万円超～８００万円以下 | ５万円 |
| 前月末日の借入残高 | その月の返済額 |
|---|---|
| ５０００円以下 | 残額すべて |
| ５０００円超～２０万円以下 | ５０００円 |
| ２０万円超～５０万円以下 | １万円 |
| ５０万円超～１００万円以下 | １万５０００円 |
| １００万円超～１５０万円以下 | ２万円 |
| １５０万円超～２００万円以下 | ２万５０００円 |
| ２００万円超～３００万円以下 | ３万５０００円 |
| ３００万円超～４００万円以下 | ４万５０００円 |
| ４００万円超～５００万円以下 | ５万円 |
| 前月末日の借入残高 | その月の返済額 |
|---|---|
| ５０００円以下 | 残額すべて |
| ５０００円超～２０万円以下 | ５０００円 |
| ２０万円超～５０万円以下 | １万円 |
| ５０万円超～１００万円以下 | １万５０００円 |
| １００万円超～１５０万円以下 | ２万円 |
| １５０万円超～２００万円以下 | ３万円 |
| ２００万円超～３００万円以下 | ３万５０００円 |
| 前月末日の借入残高 | その月の返済額 |
|---|---|
| ５０００円以下 | 残額すべて |
| ５０００円超～３０万円以下 | ５０００円 |
| ３０万円超～５０万円以下 | １万円 |
| ５０万円超～２００万円以下 | ２万円 |
| ２００万円超～３００万円以下 | ３万円 |
| ３００万円超～５００万円以下 | ５万円 |
多くの場合、カードローンでの利用額は１０万円を超えるようなことは無いため、月々の返済額は５０００円以内の少額になるはずで、特にひめぎんクイックカードローンの場合２０００円ですから、返済はたいへん楽なはずです。
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各カードローンにはこの月々の約定返済の他に任意返済或は随時返済と言う返済方法が用意されています。ここでは任意返済と呼ぶことにします。
この任意返済は約定返済のように金額は決められておらず、いつでも好きなだけ返済が行えます。ですから月々の給与の他に、例えば賞与などの臨時収入が入った場合には、この任意返済を利用して普段より余分に返済することができます。
利息などの扱いについては、それぞれのカードローンで決っているので、任意返済を考えている場合には、それぞれの説明資料で確認して下さい。
申込条件にも利用条件も問題が無ければいよいよ申込みを検討してみましょう。愛媛銀行のカードローンでは審査さえ問題が無ければ即日融資を利用することもできるものが有るので、急ぎの場合には申込方法をよく考えて選びましょう。
最近のカードローンは店舗に行かなくても融資の利用が可能なものが有り、愛媛銀行のカードローンの中にもそういったものが有りますが、場合によっては契約などで店舗に行く必要が有る場合も有るので注意しなければなりません。
また申込みには証明書類が必要になるので、申込みまでに準備しておく必要が有ります。証明書類は本人確認書類については必ず必要ですが、収入証明書類については借入希望額などによって不要な場合も有るので確認しておきましょう。
最近のカードローンの利用者の場合、申込み当日に融資を希望することが有ります。カードローン側もそういった要望に応える為、審査をスピードアップして、多くのカードローンが即日融資に対応してきています。
では愛媛銀行のカードローンの場合にはどういった対応が取られているのでしょうか。次にこの即日融資について比較してみましょう。
| カードローン | 即日融資 |
|---|---|
| ひめぎんクイックカードローン | Ｗｅｂ契約の利用で可能 |
| ひめぎんカードローン・サポート | 契約が郵送の為不可 |
| ひめぎんスマートカードローン | 契約が郵送の為不可 |
| カードローン 円姫 | 契約が郵送の為不可 |
このようにもし愛媛銀行のカードローンを利用して即日融資を狙うのであれば、ひめぎんクイックカードローンをＷｅｂ契約で申込む必要が有ります。
他のカードローンでは契約が郵送になってしまう為、申込み当日の借入れはできません。利用は契約日当日からということになります。
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また即日融資の可否には関係しませんが、申込みに当たって店舗に行かなければならないものも有ります。
カードローンと言うのは以前は消費者金融しか提供しておらず、消費者金融を嫌う人向けに店舗に行かずに申込める方法が発達してきた経緯が有り、銀行のカードローンでも店舗に行かなくても申込めるのが普通です。
しかし中には申し込みのために店舗に行く必要が有る場合が有ります。
しかし審査が通過した後、正式な申し込みを行うために申込者本人の来店が求められています。したがって審査通過の連絡が有ったら必要書類を持って最寄りの支店に行かなければなりません。
さらにカードローン 円姫はこのあと郵送によって契約が行われますので、利用まではかなり面倒なカードローンということができそうです。
もう一つ申込みをする場合に気になるのが必要書類です。通常カードローンで必要になる書類には次の２つが有ります。
本人確認書類はほぼすべてのカードローンで要求されますが、 収入証明書類は融資の希望額によって必要な場合と不要な場合が有ります。愛媛銀行のカードローンの場合には次のようになっています。
| カードローン | 収入証明書が必要になる融資希望額 |
|---|---|
| ひめぎんクイックカードローン | ３００万円超 |
| ひめぎんカードローン・サポート | ３００万円超 |
| ひめぎんスマートカードローン | 不要 |
| カードローン 円姫 | 審査結果連絡時確認 |
愛媛銀行のカードローンでは概ね３００万円を超えるような利用希望が有る場合に必要になりますが、そもそもカードローンで３００万円を超えるような借入れはあまりありませんので、ほとんどの人が不要と考えられます。
借り入れを考える段階では、あまり返済についてまで考えている余裕はないかもしれませんが、カードローンで重要なことはしっかり返済して行けるのかということです。
特に愛媛銀行のカードローンのような残高スライド方式の返済方法では利用額によっては返済額が大きくなる可能性があるので、十分注意が必要です。
そこで借入れ前に行ってほしいのが自分の返済能力の確認です。自分が月々いくらまでなら返済して行くことができるのか、予め確認して、それに見合う金額以上の返済が必要な借り入れをしないように注意しなければなりません。
そして実際に借入れする場合には、しっかり返済計画を立て、返済額が増えないように安易に追加で借り入れなどを行わない事が必要です。
通常ローンは最初に借入れして、後は返済を続けていくというものですが、カードローンの場合には借りては返すということを続けることによって何度も借り入れできるというように、他のローンとは全く違う使い方ができます。
したがって返済を行っている状況で、再度借り入れを行った場合、借入残高は増えてしまうこともあるわけです。そこで注意しなければならないのが、返済方式として残高スライド方式を採用している場合です。
説明したように愛媛銀行のカードローンもこの方式で返済して行くことになっていますが、利用方法によっては、例えば先月まで返済が２０００円だったとしても今月は１万円になってしまう可能性も出てくる訳です。
このように残高スライド方式の場合には返済額が変動するということをよく覚えておいて、借入れには十分注意しないと、家計負担が大きくなって生活を圧迫する可能性が有ることを、よく覚えておく必要が有ります。
返済をしっかり行うために重要になるのが、借り入れの前に自分にはどの程度の返済能力が有るのかということを、よく見極めておくことです。
しかし収支が返済額を下回ってしまっている場合には、返済が難しくなってしまうことになります。
この見極めをするためには自分の収支が計算できなければなりません。収支は次の計算式で計算できます。
収入は分かるが支出までははっきりわからないという人は、借り入れを考える前に、自分のお金というものの管理ができる様にならなければなりません。管理できていればそもそも借入れしなくても済む可能性も有るのです。
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さらに借入の前には返済計画を立てることも必要です。返済期間を計算して、完済するまでの期間の収支を予想します。各月の支出内容もできるだけ細かく決めておくようにしましょう。
返済が始まったら毎月計画通りに行っているかを確認して、もし計画に狂いが生じて、返済額の捻出が難しくなることが予想されるときには、支出の内容を見直して、節約できる部分を検討して計画を見直すようにしましょう。
できるだけ細かく支出が分かっていれば、節約できる部分と言うのは見えてきますから、計画を立てるときには十分な時間を取って検討するようにしましょう。
そのためには自分の月々の支出内容を詳細に分っている必要が有るため、自分のお金の管理と言う意味でも家計簿をつけておくことを勧めます。
もし返済計画を立て、返済難しいと考えられる場合には、借り入れは見合わせる必要が有ります。
ここで愛媛銀行の４種類の一般向けのカードローンについて纏めておきます。
愛媛銀行のような地方銀行では地域密着で営業していますから、もし営業地域内に居住あるいは勤務している場合、将来的に様々な面で有利なお付き合いができるようになるので、カードローンの利用が必要なら検討してみましょう。
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