消費者金融や銀行などの貸金業者が提供する、カードローンの審査通過率は約6割と言われています。カードローンで審査に落ちてしまった人が、次に取るべき行動は大きく分けて3つです。
1つは、借り入れ自体を諦めること。1つは別の貸金業者に切り替えて申し込みを続行すること。もう1つは、同じ貸金業者に再申し込みを依頼することです。
今回は、3つめの「再申し込み」を成功させるために守るべき注意点を解説していきます。知っておかないと借り入れ自体が出来なくなることや、より確実に審査に通過するには、審査に落とされてからどういった行動をすべきなのかを知っておきましょう。
審査に弾かれるのは、全体の申し込み者の約4割とかなり多いのが特徴的です。カードローンという商品は、一括借り入れのフリーローンと違い、利用者が長期の契約を結ぶものであるため、審査が私たちが想像するより厳重なのです。
カードローン審査に落とされるのは、必ず何かしらの理由があります。審査内容や弾かれた理由を金融業者は公開することはありません。これは、企業の経営上必須です。
もし仮に、審査に通る基準や審査を弾く基準を公開してしまうと、それを満たせない人が申し込んでくることがなくなり、必然的に利用者が減るとともに、融資基準を満たすぎりぎりの利用者ばかりが増えることになり、貸金業者が抱える貸し倒れリスクが増えてしまうためです。
利用者は、審査に落とされたときに、なぜ自分が借り入れできなかったのかを、自分自身で推測しなくてはいけないのです。
審査に落ちる理由は、返済能力不足、信用情報機関情報の問題、他の融資状況が悪すぎるという3つの理由のいずれかが大半と考えられています。
借入希望額が多すぎるのか、本人の信用が無いと判断されているのか、他の金融業者から借り過ぎているのかをもう一度確認することが、再申し込みのための準備段階となります。
簡単な例を挙げましょう。「急な出費があって早急にお金が必要!」という人がカードローンを申し込むとします。この人の年収は300万円ですが、用意しなくてはいけないのは150万円です。
こんな時、馬鹿正直にカードローンで150万円借りようとしても、貸してくれる金融業者は存在しないでしょう。まず消費者金融は、「総量規制」という法律によって、個人に貸すことが出来る金額に制限がかかっています。
先ほどの例でいえば、年収300万円の人はどんなに頑張っても、消費者金融では100万円までしか借り入れできないということになります。
では年収300万円の人なら、この額の上限である100万円まで誰でも借りることが出来るのかというと、そうではありません。これが重要となる「収入と釣り合う借入希望額」の話になるのです。
総量規制の上限である年収の3分の1一杯まで借り入れが出来るのは、貸金業者が審査で最高評価を与えた者のみであり、多くの人は審査で何らかの減点評価を受けるために、収入に釣り合う借入額として適切なのは、年収の2~3割程度だと認識しておく方が、借り入れで失敗しないのです。
法律で決められている限界まで借りようとすると、貸金業者の方も「この人はよほどお金に困っているのではないか」と警戒してしまう上、返済できなくなるリスクも考慮して、審査も厳しくなります。
審査に落ちてしまった人は、自分の年収に比べて借入希望額が多すぎていないかを、もう一度見直すことを心がけましょう。
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カードローン審査を受けた時に、収入に比べて特に借入額が多くないにもかかわらず、弾かれてしまったという人に多いのがこちらの問題です。
信用情報機関では、過去にどのような借り入れをしたか、現在いくつの借り入れをしているか、返済が滞っていないかということを過去半年分詳細に記録してあります。
また、金融事故を起こしていた場合は、その記録が5~7年の間全ての信用情報機関に記録されます。現在日本にある信用情報機関は3社で、全ての消費者金融と銀行は、そのいずれかと提携しています。
カードローンを申し込まれた貸金業者は、審査の時に必ずこの信用情報機関で申し込み者の情報を確認します。これによって、借り入れを申し込んできた人が、これまでどういった経緯で借り入れをしてきたのかを、過去に遡って調べることが出来るのです。
信用情報機関の内容で、審査に悪影響を与えるのは、延滞行為の履歴、代位弁済の事実、債務整理の履歴、現在の他行(3社以上)の債務、スーパーホワイトの状態のいずれかです。
これらのうち、どれか一つでも該当していた場合、他の条件がどれだけいい申し込み者であっても、借り入れを認める可能性は一気に低くなります。特に債務整理と代位弁済は通称「ブラック」とも言われ、通常の契約が出来る可能性はほぼないと考えましょう。
契約申し込み時に、他にもたくさん借金がある人にお金を貸したいと思う業者は居ません。審査に落ちてしまったときには、一度、今ある借金の整理を必ずするように心がけましょう。4ヵ所から25万円ずつ借りている人より、1ヵ所から100万円借りている人の方が、信用が高く評価されることを覚えておきましょう。
金融用語で「スーパーホワイト」というものがあります。直訳で超白・真っ白という意味ですが、これはどういうものなのでしょうか。そもそも、ブラックとかホワイトは何が黒で何が白なのか疑問に思う人もいるでしょう。
スーパーホワイトとは、信用情報機関の個人の債務履歴が真っ白、つまりこれまで全く借り入れをしたこともなく、一度も返済をしたことが無い人のことを指しているのです。
これだけ聞くと、「だったら別に悪いことをしたわけじゃないし、特に問題ないじゃないか」と思う人もいるでしょう。確かに私たち利用者の目から見ればその通りです。しかし、お金を貸す側から見るとどうでしょうか。
これまで一度も借り入れをしていないということは、その人が借りたお金を返す人か、返さない人かわからないということでもあるのです。疑い深いと思えるかもしれませんが、貸金業者はそのように考えるのが一般的であり、事実、スーパーホワイトの状態の人の融資率は、返済実績が3件以上ある人の半分程度だと言われています。
貸金業者にとって、一番安心してお金を貸せるのは、これまで何度も借り入れをきちんと全額期日通りに返済してきた人なのです。
審査に落ちてしまった人で、これまで全く借り入れをしたことが無いという人は、自分が貸金業者からどう見られているかを再確認しましょう。決して優良利用者には見られていないことを自覚し、最初は少ない希望金額を提示することからはじめて、徐々に信用を上げていくようにしましょう。
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銀行カードローンとその他の消費者金融のカードローンで最も違うのは、「銀行からの借り入れは総量規制の対象ではならない」ということです。
借り入れを利用したことがある人ではご存知の方も多いと思いますが、銀行は理論上、他の貸金業者からどれだけ債務があっても、利用者に融資をすることが可能です。法律によって融資金額上限を縛られることが無いのです。
これが問題になったこともあります。つい先日、銀行が無職の相手に500万円以上を融資していたということが話題になりました。本来、無職の利用者に銀行が融資することはありません。返済能力が皆無だと審査で判断され、契約できないことが殆どだからです。
もちろん、消費者金融でも同様です。運良く審査で借り入れが認められても、無職や専業主婦では、金融業者が設定している最低限の金額しか借り入れすることが出来ない業者しかありません。
銀行はこのような過剰融資問題を除けば、審査では他の借り入れ状況を最も重視しています。年収などももちろん重要ですが、これは額よりも継続的に収入があることさえ証明すれば、それで問題ありません。
銀行カードローンを申し込み時に一番気を付けなくてはいけないのが、銀行カードローンが総量規制対象外だからと高をくくり、他の債務がたくさんある状態で申し込むことです。
仮に、銀行と消費者金融の2ヵ所から借り入れをするのであれば、まず最初の時に銀行に申し込み、次に消費者金融に申し込むようにしましょう。
ここでは本題と少し話が変わりますが、銀行カードローンと消費者金融を併用して借り入れをするときに、賢い借り方と返済の仕方のついて、触りだけ解説しておきます。
複数業者からの債務では原則として、幾つかの法則があります。わかりやすく考えるため、各貸金業者独自の利便性などを無視して考えます。
これだけを事を心がけるだけで、借り入れで多重債務などの重大なトラブルになることを、かなり減らすことが出来ます。
借金をする相手は少なくほど良く、複数の借り入れでは、それぞれの金利と借入額の関係をしっかりと理解しておきましょう。
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カードローンに審査に落ちてから、すぐに申し込みをしたところで、またすぐに落とされるのが関の山です。
つまり、一度落ちたとしても、貸金業者側で顧客情報を半年間保管してあるので、その間見もう一度申し込んでも、余程本人の環境が変化していない限り、審査結果が覆ることが無いということでもあります。
その法則を知らずに、落ちたからと言って何度も申し込みを繰り返すと、「申し込みブラック」という状態になってしまい、同じ貸金業者どころか、他の銀行や消費者金融のカードローンを契約することもできなくなってしまいます。
申し込みブラックとは、ごく短期間(大体3か月以内の期間)に複数の借り入れ契約をした場合に、貸金業者から借り入れができない状態になることを指します。
一度審査に落ちたら、その時点で別の金融業者に申し込むのは、1回までにしましょう。それも落ちたら、最低でも半年、理想を言えば1年ほど待機期間を設けたうえで、再度借り入れに臨みましょう。
その際、必ず心がける事は、以前と収入が変化していなければ、借入希望額を引き下げて申し込むことです。
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