テレビCMなどでよく「ご利用は計画的に」って言われますよね。
決まり文句のようになっているこの言葉ですが、カードローンを利用するにあたってとても重要なポイントとなります。
お金が必要!となった時は、その時に必要な金額の事で頭がいっぱいになってしまいがちなものです。この時、月々の返済額や、最終的に総額でいくら返済することになるのか…ということを置き去りに考えてしまう人もいます。
しかしこれらの事を考えずにカードローンを利用してしまうと、実はもっとお得なカードローンもあったのに見つけられなかったり、後々返済に苦労したりする可能性もあるのです。
今回は返済シミュレーションの重要性について考えていきましょう。
カードローンを利用するときにどんな点を注目しますか?
いくら借りられるかということですか?借入までの時間でしょうか?
これらのことも重要なポイントですが、借りられるかどうかばかりに目を向けていてはいけません。
カードローンを利用してお金を借りたら当然ながら返済が待っています。
カードローンは借りたお金をそのまま返せばよいというわけではありません。
借入した金額にプラスして利息も支払う必要があるのです。
しかし、この利息についてあまり意識していない人が多く、実際に今カードローンを返済しているけれど利息をいくら払っているかよく分からないという方もいらっしゃいます。
利息は以下の方法で計算ができます。
例えば20万円を金利15.0%で借入した場合、31日後の利息は約2547円となります。思ったよりも大きな金額でびっくりしたなんていう方もいらっしゃるかもしれませんね。
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利息制限法や上限金利とは?金利にまつわる用語を徹底解説
カードローンと言えばどこも似たり寄ったりでどこで申し込みをしても一緒でしょ?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はそんなことはありません。
取扱い金融機関によって、カードローンの内容は千差万別です。
特に金利は業者により大きく分かれるところとなっています。
同じ100万円を借り入れるとしても、金利が6.0%のところもあれば、上限金利いっぱいの15.0%のところもあります。
こうなると1か月の利息は7000円以上異なる事となります。一か月の利息は毎月支払うことが原則ですから金利が高いとその分毎月の返済額が多くなってしまうかもしれません。
また、毎月の返済額が同じであっても、元金に充てられる金額が変わりますので、最終的な返済期間、総返済額が大きく異なってくるでしょう。
カードローンを申し込む前には、毎月の返済額、毎月の返済に充てられる元金の額、最終的な総返済額についてきちんと確認するようにしましょう。
では、実際に借り入れ希望金額から月々の返済額と総返済額を考えていきましょう。
まず返済額を計算していく上で、一つ確認しておくべきことがあります。
それは返済方法です。
返済するときに一括返済が出来れば問題ありませんが、多くの方は一括での返済は難しいですよね。
現在は多くのカードローンで、残高スライドリボルビング方式を採用しています。
毎月決められた額を返済(リボ払い)する方法ですが、残高に応じて返済額がスライドしていきます。
たとえば借入残高が10万円以上の場合は毎月1万円返済していたけれど10万円未満になると返済額が毎月5千円に変わるといったような感じです。
毎月の返済額の決定方法に「元利均等返済」と「元金均等返済」の2種類があります。
「元利均等返済」は、元金と利息の和を返済回数で割って毎月の返済額を決定する方法です。
「元金均等返済」は、元金を返済回数で割ったうえに利息をプラスして返済額を決定する方法となります。
カードローンの返済においては元利均等返済を採用しているところが多いようです。
それでは実際に返済額を計算してみましょう。
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【カードローンの支払い回数】リボ払いと残高スライド方式の違いとは
借入希望額を100万円として、返済はカードローンよく採用されている元利均等返済として考えていきます。残高スライドリボルビング方式は除外して単純に返済金額・返済回数を算出しています。端数省略、実際の日数との相違の為、実際の返済額とは多少異なる場合もあることはご了承ください。
まずは返済期間を5年と固定して、いくつかの金利で見ていきましょう。
金利 | 15.0% | 10.0% | 5.0% |
---|---|---|---|
毎月の返済額 | 23,789円 | 21,247円 | 18,871円 |
総返済額 | 1,427,378円 | 1,274,781円 | 1,132,241円 |
こうしてみると金利が15.0%と5.0%で毎月の返済額が5000円近く、総返済額になると29万円以上差が出ます。
金利が低い方がいかにお得かということが分かるのではないでしょうか。
では次に毎月の返済額を2万円と固定して返済期間をみていきましょう。
金利 | 15.0% | 10.0% | 5.0% |
---|---|---|---|
返済回数 | 79回 | 65回 | 57回 |
総返済額 | 1,579,052円 | 1,298,939円 | 1,123,661円 |
返済金額を固定してみてみると、金利15.0%と5.0%で返済期間が2年近く異なることになります。
借入希望額は100万円ですから、改めて計算すると金利が低いと感じる5.0%ですら利息で10万円以上支払うことになるということがわかります。
10万円あったらちょっとした旅行にも行けますし、欲しいものも買えますよね。
こうして具体的な金額を出してみると総支払額などの多さにびっくりしてしまうという人も少なくないのです。
カードローンに申し込みをする前に是非一度確認をしてみてください。
ここまでカードローンの利用前に毎月の返済金額と総返済額を調べておくことの重要性をご説明してきましたが、ではこの計算はどのように行えばよいのでしょうか。
実は、毎月の返済額や総返済額を自ら計算するのは結構複雑な計算式が必要となります。
そのため、自分の手で細かく計算をしていくのはなかなか大変な作業となるでしょう。
では、どうすればよいかと言えば、各カードローンのサイトを見てみてください。
多くのカードローンのサイトで「返済シミュレーション」というサービスを無料で行っています。
この返済シミュレーションを利用すると、毎月の返済額や返済回数、総返済額などの目安を知ることができます。
借入したいカードローンのサイトで計算をした方がより正確ですから、比較するときは面倒でもそれぞれのサイトの返済シミュレーションを活用しましょう。
また、金利はそれぞれのカードローンで違いますので確認してから入力するようにしてください。金利については○~○%という表記の仕方がされている場合がありますが、そういう時は高い金利を採用するようにしておけば安心です。
返済シミュレーションをしてみて返済も出来そう…となると次にチェックした欲しいのは、貸し付け条件です。
カードローンのサイトには必ず貸し付け条件が記載されています。
たとえ返済できると思っても、貸付対象者に当てはまらなければ申し込むことはできません。
しっかりと貸し付け条件に目を通し、ご自分が申込みをしても問題ないかどうかチェックしてから申し込みをするようにしましょう。
カードローンを利用するときに、借りたい額やとりあえず借りられる額で借り入れをしようと思うかもしれません。
しかし、借りられる額=返済できる額ではないということをしっかりと認識しておきましょう。
日々生活していくにはお金が必要ですよね。お給料の全額をカードローンの返済に充てるわけにはいきません。
よく言われているのは、カードローンなどの返済額はどんなに多くても手取りのお給料の2割程度に抑えるということです。
月の手取りのお給料が20万円と考えると4万円を超える返済額は危険ということになります。もちろん、人によって、生活費にかかるお金は異なりますので、ご自分で無理のない返済額がいくらかということを割り出す必要があります。
住宅ローンやマイカーローンなど他にローンを組んでいる場合は特に注意が必要です。
カードローンは返済計画をきちんと立てて活用すると大変便利に付き合っていくことが可能です。しかし、ちょっとしたことで返済が難しくなったり、多重債務に陥ってしまったりなどの不安要素も抱えています。
少しでもリスクを下げて付き合うためにあらかじめ無理のない月々の返済額を考え返済シミュレーションをしっかり行ってから利用をするようにしましょう。
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