銀行は全国各地に多く存在するのですが、全国に広く支店のある大手都市銀行と違ってその地域のみに展開している銀行が地方銀行としての位置づけになります。
特徴としては地域に密着し貢献している半面、一旦営業区域を離れると少し不便な場合が多く、また商品の充実度も都市銀行より多少劣ることもあります。
そんな地方銀行の一つとして福島県に東邦銀行があるのですが、地方銀行としては規模が大きな銀行と言えます。
その東邦銀行のカードローンは、スマートフォンで契約可能とアピールしていますが、どんなものなのでしょうか。調べてみたいと思います。
福島にある東邦銀行はその昔、昭和16年(1941年)に、郡山商業銀行、会津銀行、白河瀬谷銀行の3行が合併してできた銀行です。当時の政府によって、戦時統制経済の一環として行われた国策により経営のしっかりとした銀行を作るべく合併したのです。
そうしてできた東邦銀行は、その後も何度か吸収合併が行われ規模を大きくしました。地方銀行とはいえ規模が大きいだけあって、支店数は115店舗にもなります。その中には、インターネット支店というのもあり、時代のニーズに沿った展開も行われています。
また関連会社の株式の取得や出資等により東邦銀行グループ会社として7社と連携を取っています。
活動としては、創立70周年の記念事業の一環として、東北の金融機関では初となる障がい者を中心とした子会社「株式会社とうほくスマイル」の設立を代表に、「小さな親切」運動や奨学金事業など様々な地域貢献を行っています。
ここから見るに、金融業務を始め、それ以外の面でも地域企業や住民に役立つ、そして頼りにされる金融機関と言えます。
金融業務として個人の顧客へ様々な商品提供を行っているのですが、ここではカードローンについて取り上げます。
東邦銀行のカードローンは4商品あります。
都市銀行でもカードローンが1種類しかない金融機関もある中、商品名から見てもニーズに応えていると言えるカードローンがあるのは、利用者にとって選択の幅が広がるというものです。
東邦銀行の一番のメインとも言えるカードローンです。そのオススメポイントとしてはスマートフォンでも契約できるとなっていますが、まずは商品概要から確認したいと思います。
「TOHOスマートネクスト」商品概要
利用者 | 満20歳以上満65歳以下 安定した収入がある 保証会社(エム・ユー信用保証(株))の保証を受けられる 東邦銀行の営業区域内に居住または勤務 |
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使い道 | 自由 (ただし事業性資金には利用できません。) ※借金返済のための資金としての借入ができます。 |
借入極度額 | 30・50・70・100・150・200・250・300・350・400・450・500万円 (12種類) |
金利 (年率) |
4.8~14.6% (固定金利) |
融資期間 | 3年 (原則自動更新) ※更新時に満65歳を超えている場合には、以後新たな借越は不可 |
返済方法 | 約定返済 (毎月10日に指定口座から自動引き落とし) ※10日が休業日の場合は翌営業日 随時返済 (口座への店頭またはATMへの入金) |
担保 保証人 |
不要 (エム・ユー信用保証(株)の保証) |
必要書類 | 150万円以上の申し込みの場合、収入証明書類 |
これは、例えば利用中でも返済をしないなど、問題が起こった場合に多く処置されることです。もちろん、延滞だけとは限らずいろいろな事由があるのですが、例えば引っ越しや転職しても報告しないなど、いい加減な利用をしていると借入ができなくなるのは、一般的にあることなので注意は確かんに必要です。
もちろん使い道自体は自由となっていて、複数ローンのおまとめも可能となっています。また安定した収入が条件にあるのですが、これもパート・アルバイトも安定していれば審査に通る可能性は高くなります。ただし、専業主婦など、収入がない場合は申し込みが難しいと言えます。
返済を始め、東邦銀行との契約に違反するようなことがないようにしましょう。
金利は4.8~14.6%となっていますが、細かく見るとこのようになっています。
借入極度額 | 金利(年率) |
---|---|
100万円未満 | 14.600% |
~200万円 | 12.800% |
~300万円 | 9.800% |
~400万円 | 7.800% |
~500万円 | 4.800% |
だいたいの銀行の金利と大きく変わらないと言えます。銀行の金利は数字だけで見れば、消費者金融よりも低めになっているところが多いので、金融機関全体として見れば、低めと言えると思います。
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TOHOスマートネクストの一番ポイントとされていることは、スマートフォン(ネットを使って)契約までできる来店不要の手続きも可能ということです。
ただしこれには条件があり、東邦銀行の普通預金口座のキャッシュカードを持っていることが必須となっています。
もし、この対象になっている場合、これらのメリットがあります。
キャッシュカードを持っていても郵送や店頭での手続きはもちろん可能ですが、できればWebで手続きが終わればそんな簡単なことはないでしょう。
申し込みの際も、インターネットの画面で、キャッシュカードの有無でクリック先が違います。申し込みの流れとしても当然かもしれませんが、若干違います。
Web契約申し込み (キャッシュカードを持っている) |
店頭・郵送申し込み (キャッシュカードを持っていない) |
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申し込み (PC・スマートフォン) ↓ 在籍確認の連絡 ↓ 審査結果の連絡 契約 (審査結果の案内専用URLが送付。WEB画面よりログイン後、審査結果の確認と契約の手続き) ↓ 契約内容の確認と在籍確認の連絡 ↓ 利用可能 |
申し込み (PC・スマートフォン・携帯・電話・FAX・郵送) ↓ 申し込みの確認、在籍確認の連絡 ↓ 仮審査結果の連絡 (電話等にて) ↓ 正式申し込み、契約 (店頭または郵送) ↓ 利用 |
言葉で見るとあまり違いがないように感じるかもしれませんが、店頭に出向いたり、郵送の場合は書類の準備が出てくるので、結構手間が掛かります。
また、店頭に行く日も仕事があった場合、休む必要や日程調整の必要がありますし、郵送の場合は、時間が他の手続きよりも掛かることは容易に想像できるでしょう。
ただ、「細かいことを相談したい。」「わからないことを質問したいので、直接話をしたい。」と言う人もいるかもしれません。そんな人は、直接店頭で出向く方が手っ取り早いかもしれません。
軽くですが、これらについても触れてみます。
東邦銀行で住宅ローンをすでに利用しているのならば、まずこちらの方がオススメと言えるでしょう。カードローン「あんしんプラス」(住宅ローン利用者向け)です。
東邦銀行カードローン「あんしんプラス」(住宅ローン利用者向け)商品概要
利用者 | 満20歳以上65歳未満 ※ただし、貸越期限の更新は原則満69歳まで。最終貸越期限到来時は、原則一括返済する必要がある。 申込時に東邦銀行の住宅ローンの利用があり、返済に見合う安定した収入がある ※ただし住宅金融支援機構の利用や申込時に住宅ローンを完済している場合は不可。 東邦信用保証(株)の保証が受けられる 過去に不渡りや延滞などの金融事故がない |
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使い道 | 自由 (ただし事業性資金は不可) |
借入極度額 | 50万円~500万円 (6コース) |
金利 | 4.500% (変動金利) |
返済方法 | 約定返済 (毎月10日(休業日は翌営業日)に指定口座から自動引き落とし) 随時返済 (店頭またはATMで専用口座へ入金) |
担保 保証人 |
不要 (東邦信用保証(株)の保証) |
利用者の条件や商品名でどのようなカードローンかわかります。
特徴としては、金利になります。
大抵の場合、カードローンの金利はある程度の枠があるのですが、このカードローンの金利は、幅がない数字になっています。
通常だと小口の場合に金利が高めなので、最初から低い数字はメリットと言えますが、変動金利となっているので難しいところかもしれません。毎年4月1日と10月1日の2回、変更の時期があるようなので、よく見ておく必要があると言えます。
一般的に教育ローンは目的別のローンとして、一度借りたら後は返済のみの形で扱われます。
しかし、この東邦銀行の場合、フリーローンのタイプもあるのですが、カードローンとしての教育ローンも扱っているとなっています。
東邦・教育ローン(カードローン方式)の商品概要
利用者 | 満20歳以上、最終返済時年齢が満80歳 返済に見合う安定した収入がある ※正社員以外の契約社員・派遣社員・パート・アルバイトも可 ※申し込みに際し、勤続年数・最低年収基準はないが、借入を返済できる安定した収入のある人が対象 (別途、東邦信用保証(株)の審査もあり) 保育園以上の学校に入学または在学するお子さんがいる 東邦銀行の営業区域内に居住または勤務・東邦信用保証(株)の保証を受けられる |
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使い道 | 入学金・授業料・寄付金など 在学中の寮費・アパート代など 受験費用 (受験料・宿泊費・交通費など) ※受験費用のみの場合、カードローン方式は利用できません。 教科書代・パソコンなどの教育関連費用 現在借り入れの教育関連費用 それ以外の使い道にも50万円を限度として利用可。 (ただし、教育関連使途資金合計額が50万円を下回る場合は、教育関連資金合計額が限度額となる。) |
借入極度額 | 10万円以上1,000万円以内(10万円単位) |
金利 (年率) |
4.30% (条件により2.30%) (変動金利) |
担保 保証人 |
不要 (東邦信用保証(株)の保証) ※審査の結果、連帯保証人が必要となる場合は、カードローン方式は利用できず、一括借入方式になります。 |
もちろん他行と同じような一括借入のタイプもあるので、どういう形で借りるのがいいのか、自身で検討する必要があるでしょう。また審査によってはカードローン方式での借り入れが出来ない場合もあります。
ただ、教育関係の借り入れと言うことで、上限期限は当然あるものの、在学中などは元金返済を据置にすることもできます。
金利ですが、もともと教育ローンは低めに設定されているのですが、条件によってはさらに金利を下げることができます。
東邦銀行の住宅ローンを利用、または
これらのうち、どれか1つを契約または利用しているのが条件になります。
ただ、変動金利だという点と、カードローンだからと言って在学中後もずっと利用できるわけではないなど細かな注意点は多いので、それらをきちんと理解して申し込まないとトラブルの元になりかねません。
一押しということで「TOHOスマートネクスト」について細かく説明し、他のカードローンは住宅ローン利用者や教育ローンなど別途条件の必要なカードローンでしたが、こちらも誰もが申し込みできる一般的なタイプと言えます。
「メインサービスカードローン」商品概要
利用者 | 満20歳以上満70歳未満 勤続(営業)年数が1年以上(新卒者除)で、前年の年収(所得)が120万円以上 (株)東邦カードの保証をうけられる 営業区域内に居住または勤務 |
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使い道 | 自由 (ただし、事業性資金は不可) |
借入極度額 | 10・30・50万円コース 100万円コース 200万円コース |
金利 | 12.100% (変動金利) |
融資期間 | 1年 (原則自動更新) |
保証人 | 不要 ((株)東邦カードの保証) |
必要書類 | 本人確認書類(運転免許証など) 所得を証明する書類 |
こちらのカードローンの場合、申し込みは他と同じようにネットや電話、FAX、郵送等いろいろあるのですが、Webのみで契約完了するということはできません。
仮審査が通った後、正式に契約する場合には、窓口まで出向く必要があります。その点が大きくスマートネクストと違う所でしょうか。
また、利用者の条件も、具体的に年収金額が明示されているなどスマートネクストよりも若干厳しいと感じる点はあるでしょう。
金利も枠がなくわかりやすく、借入額によってはこちらの方が得になる場合もあるのですが、変動金利なので気をつける必要があります。
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カードローンの仮審査と本審査の違いは?審査方法を徹底解説!
東邦銀行のカードローンを一通り見ると、他行と大きな違いというよりも細かな違いがたくさんあるという印象でしょうか。
特に銀行と取引がある場合の優遇が様々あり、元々営業区域の人が対象というだけでなく、利用している人には特に手厚いサービスがあると考えられます。
内容もどんなものにも使えるだけでなく、お金が必要な教育に向けてもカードローンとして使えるような内容も魅力的な点の一つとも言えます。
とはいえ、利用の条件があるカードローンもあるのと、即日融資は謳っていない点を見ると融資までに時間が掛かると言う点はデメリットと捉えることもできます。
それらメリットとデメリットをよく見比べ、自分がどのようなカードローンに向いているのかを考慮していくといいのではないでしょうか。
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