他社借入があると、カードローン会社に新しく申し込みしてもよいのか不安になってしまいませんか。他社に複数の借入があるというだけで、審査に落とされてしまうと思っているあなた。そんなことはありません!
ただ、他社借入や複数借入があると、審査に影響は出るには出ます。きちんと心構えをして申し込みしたいものですよね。
貴重な時間をムダにせず、賢く借り入れしませんか。複数借入とカードローン審査の関係について、わかりやすく解説します。
カードローンだけではありませんが、“審査”というとどうしても身構えてしまいますよね。審査に落ちてしまうと、どうしても落ち込んでしまうものです。
複数借入や他社借入がカードローン審査に与える影響はどのようなものなのでしょうか。
新しくカードローン会社に申し込みした時、もともと借りていた件数が1~2件と少なめである場合は、複数借入のせいで審査に通らない、とは言い切れません。
カードローン会社は、何よりも「返済能力があるかどうか」で審査をします。一般的に、1~2件の他社借入ではそこまで多額の借入があるわけではないので、すぐにはねられるとは考えづらいです。
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年収はカードローンの審査の目安!限度額は返済能力以上にはできない
複数借入でも、4件以上の多額の借入の場合、審査に影響は出やすいです。たとえば5件の場合、一社あたり20万円だとしても100万円にはなってしまいます。それに加えて新しくカードローンを増やすとなると、返済にかなりの力が必要ですね。
相当な年収の高さや職業の安定がなければ、審査の基準である「返済能力があるかどうか」で影響が出るでしょう。
また、金額だけではなく、あまりにも複数借入が多い場合、怪しまれてしまうというデメリットもあります。
一度にたくさんの会社から借りるということは、一社からの信頼が得られないからではないか?と思われてしまうこともあるのです。
一般的に、1つの会社で長期間借り続けると、限度額は上がってくるものです。長期間しっかり借りて返済していれば、カードローン会社側にとって良いお客さんであると信頼され、もっと借りてもらうために限度額を上げるのです。
一件だけでは足りず、複数借入を多くしているということは、1社の限度額が低いままという可能性があります。何らかの理由で信頼が上がっていないのか?と疑われ、審査にマイナスになることがあります。
今、審査に不利になるという話をしたばかりなので不思議に思われるかもしれませんが、実は、他社借入があることが審査に有利になることもあるのです。
信用情報をチェックしたときに、他社で延滞もなく借りられているということがわかれば、「ウチでもちゃんと返してくれるだろう」と判断されることも。ただ、先ほども申し上げたとおり、年収に見合わないあまりにも多い借入の場合は別です。
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カードローン履歴が全部ばれる!?信用情報の審査への影響とは
もう少し具体的にカードローンの借入件数をチェックしましょう。リアルに考えると、カードローンは何社まで借入できるのでしょうか。審査基準と、生活面の両面から考えましょう。
どのカードローン会社も、「何社までの借入なら融資可能です」という明言はありません。というのも、「何社まで」のみならず、他の様々の条件のもと審査されるからです。
具体的に、以下のような条件をチェックされます。
このような条件の他、会社によってさまざまの条件がプラスされます。“何社まで”で一口には言えないのは明確ですね。
とはいえ、基準はあります。一般的に、3社までの他社借入なら審査に通りやすいといわれているのです。
カードローンの限度額は、だいたい30~50万円くらいのことが多いです。1社あたり30万円だとして、3社だと90万円で、100万円という3ケタにはギリギリ届かないから、ということかもしれません。
ただ、これはカードローン会社が言っていることではなく、体験談やほとんどウワサのようなものからインターネット上に広まっていることですので、絶対にこうだとは信じない方が賢明ではあります。
とはいえ、“3”という数字はカードローンやキャッシングにしばしば関係しているのが面白いですね。たとえば、総量規制でおなじみの、「年収の3分の1」もそうです。ちなみに、賃貸住宅の家賃も、月収の3分の1までが基準とされているようですよ。
基準がいくらあっても、自分の生活は自分で守るしかありません。「3社までだから大丈夫」と思うのではなく、しっかり管理して、延滞しないようにすることが最重要です。
たとえば、1社あたり5万円借りていて3社なのと、30万円借りて3社では、6倍も違うわけです。金利もそれに伴ってかかりますから、返済には6倍以上かかります。重要なのはまず借入総額でしょう。
ただ、1社あたりの額が少なかったとしても油断大敵です。
複数借入が増えれば増えるほど、お金の管理は大変になるからです。
会社が変われば、管理しなければならないことも増えます。
ザッと挙げただけでも、このような重要事項が、会社によって全く違うため、しっかり記憶して延滞や借りすぎのないように管理しなければなりません。
特に、消費者金融会社と銀行や地方銀行ではサービスが大きく異なることが多いため、バラバラのところから借りるとさらに管理は大変になります。管理が大変ということはそれだけ時間もパワーも仕事・趣味以外に取られるということです。負担になることでしょう。
“年収の3分の1”といえば、総量規制。それまでしか借りられないとなると、困った時に追加できない!と頭を抱えてしまう人もいるかもしれません。
複数借入時につきまとう総量規制の問題を考えてみましょう。
総量規制は、年収の3分の1までしか貸し付けてはならないという、貸金法のひとつです。2010年からスタートしました。かつて、消費者金融会社が自由に貸し付けていた時代、借りすぎてしまって返済しきれない人が続出し、自殺などの社会現象にまで結び付いてしまったので、この総量規制が生まれました。
年収が低い人は少ししか借りられないなど、迷惑の代名詞になるような総量規制ではありますが、実際は消費者である私たちの身を守るものなのです。
総量規制には対象外があります。対象外の場合、年収3分の1以上でも貸してよいということです。細かくは色々ありますが、まずは以下のポイントだけおさえましょう。
総量規制 | 総量規制対象外 |
---|---|
クレジットカードのキャッシング | クレジットカードのショッピング |
消費者金融会社のカードローン | 銀行のカードローン |
似ているサービスも、対象・対象外と分かれているのですね。とくに、同じカードローンなのにもかかわらず、消費者金融会社では対象で、銀行では対象外というのは不思議に思えます。
銀行ではそもそも住宅ローンなどの大口融資を行うので、年収の3分の1というルールにしてしまうとほとんどの人は何も借りられなくなってしまうため、銀行での融資は対象外となっているのです。
ちなみに、自動車を担保にした融資や、不動産の融資など大きいお金の融資は総量規制の対象外です。
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担保の有無でローンを徹底比較!カードローンのメリットとは?
2010年にスタートした総量規制。2017年で7年経ち、少々様子が変わってきたようです。というのも、総量規制の対象外であるはずの銀行カードローンも、「年収の3分の1」を意識した融資スタイルになってきているのです。
“消費者に貸し付けすぎてはならない”というのが総量規制です。銀行カードローンも、対象外だからといって貸し付けすぎてしまえば、金融業として悪質ということになってしまいます。
競って、インターネット上で便利に利用できるようになっているカードローンは、ついつい借りすぎてしまうことにもつながります。
対象外であろうとも、それを防ぐために、銀行独自の審査によって、年収の3分の1を目安に限度額を決定している銀行が多いようです。
ですので、2017年現在、銀行カードローンだからといって多額の複数借入が可能というのは間違った知識といえるでしょう。
ここまで見た通り、総量規制を含めた複数借入にはいろいろなウワサと条件があります。ところが、諸条件を無視して、複数借入があっても審査に通るというカードローンの宣伝もあります。
ポイントをしっかりおさえて、悪質な業者や、無駄な申し込みを避けるようにしましょう。
一番おさえておきたいことは、総量規制の対象外であるはずの銀行カードローンであっても、複数借入がある場合審査に影響するということです。
旧い知識で、「銀行カードローンならば複数借入があっても大丈夫」という口コミはたくさんあります。もうそれが通用しない時代になっているので、油断大敵です。
銀行カードローンはむしろ複数借入には慎重と考えた方がよいでしょう。金利が消費者金融会社に比べると低いため、人気があり、審査も自然厳しめになるからです。
複数借入があったとしても、カードローンを利用できることももちろんあります。しかし、複数借入があることでほぼ確実に審査に通らないパターンもあります。
審査に通らない、いわゆる“ブラック扱い”とされるパターンは以下です。
他にも、様々な条件が重なると審査には非常に通りづらくなりますが、基本的にカードローン会社に返済能力がないと判断されたら審査には落とされます。
これに加えて、複数借入があることで審査に通らないパターンを見てみましょう。
複数借入があるというだけではなく、総額がやはりポイントなのですね。ちなみに、カードローンなどの少額キャッシング以外の、たとえば住宅ローンや自動車ローンなどは、カードローンを申し込む際には別扱いされるようです。
カードローン1社と住宅ローンがある場合、複数借入とはみなされないということですね。ただ、あくまで審査の場合なので、生活にとっては複数借入であることは間違いありません。
もうひとつ、安全に借入するポイントをチェックしましょう。カードローンは何社まで一度に申し込みできるものなのでしょうか。
ルールはなく、一度に何社まででも申し込みは可能です。ただし、審査に落ちたら少々話は違ってきます。審査に何社も落ちた経歴が、あなたの信用情報に残ると、新しくカードローンやキャッシングを申し込む時に、不利になってしまうからです。
同時に何社も審査に落ちてしまうと、急に審査落ちの情報がたくさん載ることになり、怪しまれてしまうのです。
ですから、何社までという明確な基準はありませんが、できれば複数申し込みは避けて、最低でも3ヶ月は空けて申し込む方が安全です。
また、審査に通りさえすればよいと思われるかもしれませんが、複数の会社から借りる場合はそれぞれ少額の限度額しかつかないはずなので、かえって管理が大変になるなどのデメリットもあります。
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