フリーランスで仕事をしていると、カードローンでお金を借りて事業資金を調達したいとお考えになることもあるのではないかと思います。
しかし、会社員や公務員に比べて審査が厳しいので、利用する時は少々注意しなければなりません。
個人事業主・自営業がスムーズに審査を通過し融資を受けるためのポイントについて詳しく解説します。
収入を得ているという点に関しては、フリーランサーも会社員も同じはずです。
それにも関わらず、何故フリーランサーというだけで厳しく審査されてしまうのでしょうか。
まず、会社員や公務員は転職・退職をしたり解雇をされない限りは勤め先から毎月給与が支給されます。
給与は勤続年数・経験・資格に応じて上がっていくため、社会人経験が長い人であれば安定した収入が見込めて返済計画も立てやすいとして、審査を通過できることが多いです。
一方、フリーランサーは一定額の売上が毎月必ずあるとは限りませんし、怪我や病気で数ヶ月働けず収入が途絶える可能性を考慮しなければなりません。
また、会社勤めをしている人は高齢になっても退職金や年金で残りの借金を一括返済することが可能です。
しかし、フリーランサーは退職金がなく年金も少ないため、高齢になると返済が滞るリスクが高まります。
さらに、生活費を経費として計上すると、収入証明書には実際の収入よりも低い額が記載されます。
フリーランサーがカードローンの審査を受ける場合、不正防止のために収入証明書(確定申告書)の提出が必須となります。
したがって、確定申告上の金額によっては借入希望額に見合うだけの収入がないと判断され、その結果融資をしてもらえないことがあるのです。
個人事業主・自営業が会社員や公務員よりも厳しく審査される理由については、これまでの説明でお分かり頂けたかと思います。
ここから先は、個人事業主・自営業がカードローンを利用するために最低限知っておいて欲しいことについて説明します。
会社員や公務員は 勤続年数が長ければ長いほど信用度が上がり審査も通過しやすくなりますが、フリーランサーも同じことがいえます。
開業して1年未満の場合、どんなに売上がよくても翌年には業績不振で収入が激減したり倒産する可能性もあり得ます。
業績も収入も安定しているとはいえない人物に融資をするのは金融機関にとってもリスクが大きいです。
そのため、開業したばかりのフリーランサーに対する信用度は低く、申込には最低でも1年以上の事業実績を必要とします。金融機関によっては直近2年分の収入証明書の提出を求めるところもあるので事前に必ず確認しましょう。
審査では電話による 在籍確認が行われますが、フリーランサーは自宅をオフィスにしている場合が多いので、電話も自宅宛にかかってきます。
しかし、携帯電話しか持っていない人は面倒でも固定電話を設置した方がよいでしょう。
保有している電話番号が携帯電話のみでは事業主として認められず信用度に欠けるため、本当に営業しているかどうか判断が難しいからです。
また、借入希望額は少なめに設定した方が審査に通りやすくなります。収入に対して借入希望額が多すぎると、計画性のない人物と判断されてしまいます。
通常のカードローンは資金使途が自由となっていますが、あくまで生活費や交際費等の補填のために使われることを前提としています。
事業資金や運転資金を調達したいのであれば、事業者専用のカードローンが安心でオススメです。
事業者専用のカードローンはビジネスローンと呼ばれます。ビジネスローンを扱っている金融機関にも色々ありますが、特にオススメの3社について簡単に以下にまとめてみました。
会社名 | 金利 | 限度額 | 遅延損害金 |
---|---|---|---|
ユニーファイナンス | 12.0%~17.95% | 1,000万円 | 20.0% |
ビジネクスト | 8.0%~18.0% | 1,000万円 | 20.0% |
ビジネスパートナー | 9.98%~18.0% | 500万円 | 20.0% |
ユニーファイナンスは50年近い歴史を持つ老舗です。店舗展開は東海エリアのみですが、ビジネスローンの申込はインターネットでいつでも行えます。 プロミスと提携しているので、全国のプロミスATMで借入・返済が可能です。全国的な知名度は低く店舗数も少ないですが、長く営業を続けていられるのは確かな信頼と実績があるからこそといえます。
ビジネクストは三井住友信託銀行とアイフルの共同出資によって設立された会社です。ビジネスローンの融資に特化しているため実績は豊富であり、不動産担保ローンや法人クレジットカード等も運営しています。
ビジネスパートナーは東証一部上場企業である光通信のグループ会社です。ビジネスローンでは珍しく、無利息期間を設けています。初回利用時に限り、借入日から最大45日間の無利息期間が適用されるので、短期間で完済できる場合はかなりお得なサービスです。
ビジネスローンは総量規制の対象外ですが、他社で個人向けのローンをすでに利用している場合は希望通りの金額を借りられないこともあるので注意しましょう。
最後に、おさらいとまとめをします。
個人事業主・自営業は月によって売上が異なるため収入が安定しない・年金が少なく退職金もない・突然収入が途絶えるかもしれないといった理由から、厳しく審査される傾向にあります。
確実に審査を通過するためには、少なくとも1年の事業実績を築く・在籍確認が取れるように固定電話を引く・借入希望額を少なくすることがポイントです。
フリーランサーだからカードローンは使えないと諦める前に、自分に合ったビジネスローンを探してみてください。
【参考記事】
自営業でもお金が必要!個人事業主専用カードローンについて
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