カードローンを利用する上で必ず通る道である「審査」。
…しかし具体的にどのような審査方法なのか、どのような情報が重要なのかよくわからない!という方も多いと思います。
さらに「仮審査」や「本審査」といった単語も出てきます。これじゃあ、カードローンを使ってみたいと思ってもなかなか手が出せないですよね。
そこで今回の記事では、カードローンでの最重要ポイントとも言える「審査」について解説していきたいと思います。
まず最初のこちらのトピックでは、カードローンで使われる各種の「審査」について解説していきます。
なんと、カードローンでは
と、主に3種類の「審査」を目にすることになるかと思います。
もちろんですがそれぞれに違いがありますので、まずはそこを一つずつ説明していきましょう!
「仮審査」はそこに「仮」と入っているだけあって、それだけで結論(結果)が出ることはありません。
次に説明します「本審査」に向けて行われる一段回目の審査で、ここで「この人にお金は貸せないな」と判断されてしまうと「審査落ち」となり、その会社からお金を借りることは出来なくなります。
みずほ銀行や三菱UFJ銀行といった金融機関が提供している「銀行系カードローン」の場合はこの「仮審査」の次に「本審査」となるケースもあります。特に地方の金融機関では仮審査がまずあるケースが多いですね。
一方、アイフルやアコムといった「消費者金融」のカードローンの場合は仮審査はなく、いきなり本審査が行われることも珍しくありません。先程名前を出しましたが、みずほ銀行など大手の金融機関である場合は本審査のみということもあります。
どのような審査を行うのかは会社によって違うところではあるのですが、
の2つがあるようです。
もちろんケースによって本審査での内容も変わってきます。本審査ではどのようなことをするのかもチェックしてみましょう。
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「本審査」は仮審査を通過した方、あるいは仮審査がない会社(商品)に申し込んだ際に受けることになる審査です。
は、しっかりと審査項目について審査が行われます。
しかしながら、仮審査である程度しっかりと審査を行った場合、本審査で行われるのは本人確認(本人が提出した免許証などの資料と審査時のデータが間違っていないかをチェック)程度で、審査を追加ですることは少ないようです。
仮審査で簡易的な審査を行い、本審査で本格的な審査を行うケースでは、仮審査では「可決」であっても、本審査では「否決」となってしまうこともあります。
また、本人確認のみの場合であっても、もちろんですが情報の食い違いが多い場合は本審査で否決となることもあるでしょう。
また、仮審査よりもさらに簡単な審査方法もあります。
それは「お試し診断」や「簡易借り入れ診断」など名称は様々ですが、金融機関や消費者金融などのホームページに設置されている「簡易的な借り入れ診断が可能なもの」のことを指します。
基本的には
の3つを入力し、お金を借りることが出来るかを診断してくれるものです。
ただ、この3つという少ない情報からしか判断出来ませんので、この借入診断で「借入可能」と結果が出たとしても、実際の申し込みで審査に可決するとは限りません。
しかしながらこの少ない項目の診断であっても「否決」と出た場合は、当然ですが申し込みをしたところで結果が覆ることはないでしょう。
簡易診断の上手な使い方は
を確認するために使うことでしょう。
仮に否決だったら申し込まなくて済みますし、希望限度額が通らなければ申し込みのときにもっと限度額を減らそう…などと計画をたてることが出来るからです。
決してこの結果は(否決以外は)鵜呑みにせず、あくまで参考程度に使うようにしましょう。
審査の種類などについては先程のトピックで解説したとおりです…が、実際の審査方法や審査を受けるにあたって知っておきたいポイント、というのがあります。
そこでこのトピックでは、簡単ではありますが審査の流れと、その中で気をつけておきたい、知っておきたいポイントについて3つピックアップ。
それぞれをもう少し具体的に説明していこうかと思います。
まずは大手の消費者金融・銀行系カードローンに申し込んだ際の流れを見てみましょう。
会社によって少々違うところもありますが、大体このような流れだと思っていただければOKです!
「☆マーク」がついている部分が、申込者が行う部分です。
項目 | 内容 |
---|---|
☆申し込み | ネットや店頭・郵送などで申し込む |
審査 | 保証会社などが審査を行う |
在籍確認 | 勤務先に電話をし、在籍を確認する |
結果の連絡 | メールや電話などで審査結果が伝えられる |
☆本契約 | 審査結果に納得したら契約 |
どうでしょうか、ほとんど申し込んだら何もする必要はない…という感じですよね。
逆に言えば申し込んでしまったら結果が出るまでは何も出来ないのがカードローンの審査です。
さて、その中から知っておきたい、気をつけておきたい3つの部分について詳しく解説していきます。
最初の作業である「申し込み」。申し込まれた方の会社は、この申し込み情報を元に適用する金利や、利用限度額を決定していくため非常に重要な情報と言えます。
そのため「少しでも審査に可決する可能性を高めたい」「1円でも利用限度額を多くしたい」という気持ちから、ちょっと年収を盛って書いてしまうなど、ウソの情報を書いてしまうケースがあります。
当然ですが虚偽の情報を書くのはオススメしません…どころかやってはいけません。
年収198万9800円だったのを199万円と書くくらいであればまだ許されるかもしれませんが、申し込み情報以外にも「信用情報」という情報と照らし合わせて「申込情報にウソはないか」をきっちりと確認します。
そのためウソを書いてもバレてしまう可能性は非常に高く、バレたら審査に落ちるどころか、最悪詐欺罪として告発される可能性も0ではありません。
ウソの情報でお金を借りられたとしても返せなければ意味がないので、素直に自分の情報を書きましょうね。
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続いて審査について知っておきたいポイントをご紹介。
多くの場合は「スコアリング審査」または「モデル像審査」のどちらかを採用しており、それぞれ違う特徴があります。
審査方法 | 内容 |
---|---|
スコアリング | 審査項目を点数化し、一定以上の点数を獲得すれば 可決になる審査方法 |
モデル像 | 申込者に似た情報(年齢・年収・職業など)のモデルを探し モデルの審査結果を踏まえて審査をする |
どちらも短時間にて審査が完了するため多く使われる方法ですが、審査方法の中身は結構違うことがおわかりいただけるかと思います。
スコアリング審査は銀行での住宅ローンの審査にも使われると言われており、年収が○○円以上であれば+5点、などというように項目を数値化、点数化して合計点数により審査の可否を決める方法です。
多少不利な項目があっても他の項目でカバーできていれば審査に可決することもありますが、点数の基準(どれをプラスとするかなど)は各社で違いますので、A社では審査に可決してもB社では否決する、という可能性は十分ありえます。
モデル像審査は、消費者金融などこれまでの顧客データが多い会社が採用していると言われている方法です。
審査時間が短く済み、利用者側としてもありがたい部分は多いのですが、モデル像に依存するところが多いため、仮に申込者のデータがその会社では延滞を繰り返すなどのマイナスなモデル像と合致してしまうと、審査に可決する可能性が低くなってしまいます。
逆に言えばプラスなモデル像と合致すると条件よく借りられる可能性があるともいえますが…どちらの方法も一長一短ですね。
とはいえ、審査方法は各社基準などが違いますので、「こうしておけば絶対に審査に可決する」というものはありません。
審査の中で必ず行われるのが「在籍確認」です。
これは勤務先の情報が正しいものかを確認するために行うもので、具体的には勤務先に電話がかかってきます。
電話は個人名でかかってきます(銀行カードローンの場合、銀行名を名乗ることもあるようです)ので、例えば「プロミス」に申し込んでいても「プロミスの○○です」と社名を名乗ることはありません。
また、本人が電話に出る必要はなく、電話を取った人が「○○(申込者)さんはいらっしゃいますか?」との質問に
などの「本人がいることがわかる」反応が得られれば問題ありません。
逆にそういった反応が得られない、つまりは「本当に勤務しているのか怪しい」場合はいくら他の条件はクリア出来ていても審査に否決してしまう、という可能性があります。
先程のトピックで審査方法などについて触れましたが、「カードローンの審査って具体的にどのようなことを見るの?」と疑問をお持ちの方も多いでしょう。
これだけが重要!…というわけではありませんが、審査の上でやはり重要なポイントというのは実際、あります。
の3つです。
これは仮審査・本審査どちらにおいても共通する重要なポイントです。どうして重要なのかをそれぞれ説明していきましょう。
まず大切なのは「年収」です。お金を借りるわけですから、やっぱり年収は重要なポイントになりますね。
なぜなら、消費者金融他金融業者に対して適用される法律「貸金業法」において、個人に貸すことが出来るお金は「申込者の年収の3分の1を超えてはならない」と決められているからなんです。
これを「総量規制」といいますが、その名前をチラリと聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
年収が300万円の方でしたら、最高でも100万円までしか借りられない、というわけです。150万や200万円借りたくても、それは法律が許しません。
また、住宅ローンや車のローンなどは総量規制の対象外となり、総量規制の計算には含まれません(が、審査に影響が出ることはあります)。
さらに、あくまでこれは「最高」であって、多くの場合は総量規制の上限まで貸す会社は少ないでしょう。加えて、総量規制の対象外である銀行などの金融機関のカードローンにおいても、総量規制を超えてお金を貸すことはそうありません。
どれだけ自分がお金を借りたいと思っていても、自身の年収によって自動的にボーダーラインが作られてしまいます。
そのため、年収は「より自分が借りたい金額を借りられるようにする」ために重要なポイントと言えるでしょう。
続いては職種や職業です。追加するなら「雇用形態」も大事ですね。
これは「安定して毎月の返済を行えるか」に大きな影響があります。
例えばアルバイトの人でしたら仕事も正社員に比べて辞めやすく、入る日数によってお給料が変動するため収入が安定しないと思われやすい傾向にあります。
しかし正社員の方はあまり簡単に辞めませんし、お給料も安定しています。そのためお金を貸してもきちんと返済してくれる…と判断されるわけですね。
職種・業種はそこまで大きく関係はなく、「どれだけ安定してお給料をもらっているか」がキーとなります。
なので公務員の方は安定性に優れているためカードローンでの評価が一番高いと言われています。
そして「勤続年数(自営業の方は営業年数)」。こんなの本当に重要なの?と思われそうですがいやはや、実は重要なんです!
というのも、これも「安定性」の評価として見やすい数字だからなんですね。
勤続年数が長ければ長いほど「安定してお給料をもらっている」という背景が見えてきますし、自営業の方の場合営業年数が長いということは経営が安定しているという裏付けになります。
逆に勤続年数が短いと本当にその年収をもらえるのか少々不透明ですし、お金を貸すにしても少なめにしよう…と判断される傾向にありますので、なにげに重要なポイントだとおわかりいただけるのではないでしょうか!
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年収がいくら高くても、そして業種や職種も安定性が高くても…それでも一発アウト!と審査に落ちてしまう要因となる情報もあります。
それが「事故情報」です。
事故情報とは車などの事故ではなく、「金融事故」に分類されるものです。
具体的には
といった、「お金を返済していない」ことによって起こり得ます。
こういった情報は「信用情報」というお金を借りたりクレジットカードを作成するときに参照される(お金にかかわる)個人情報に「事故情報」として登録されます。
この情報が登録されますと、情報が消えるまでの一定(最高10年)期間、カードローンなどでお金を借りるだけでなく、クレジットカードを作ったり使うことに関してもかなり難しくなります。
これがいわゆる「ブラック」と言われる状態ですね。ブラックと言われたら「それか!」と思った方もいるかもしれません。
ブラックはお金を数年間借りられなくなるだけでなく、情報が消去されブラックではなくなっても、「スーパーホワイト」という一切の履歴がなくなった状態となり、こちらも敬遠される対象となってしまいます。
実はこれ、クレジットカードの分割払いと同じですので、携帯料金を延滞しているといつの間にかブラックになっているかもしれません。
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当然ではありますが、この3つのポイントだけを見て審査は進むわけではありません。
他にも年齢であったり、居住環境や家族構成など、果たしてカードローンの審査にそんなのは必要なのか!?と言いたくなるような情報まで審査に影響の大小はあれど関わってきます。
なので先程の3つのポイントだけ押さえていれば絶対に可決する!というわけでもありませんし、事故情報を除く2つのポイントについて不利であっても他の項目の影響で審査に可決することも十分にありえます。
「アルバイトで年収も低いからお金を借りられない」というわけではありません。アルバイトでもお金をカードローンで借りられている方は実際にいますので、しっかりと簡易審査などでチェックしてから申し込んでみてください。
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審査に重要なポイントやカードローン審査における審査方法、申込時の注意事項などを解説してきました。
具体的な審査方法は社外秘なためわからないものの、「なんとなくこんな感じなんだ」とわかっていただけたのではないでしょうか。
最後のこのトピックでは、仮審査・本審査、その他審査に絡んだ「こういう時ってどうすればいいの?」「こうしたいんだけど、してもいいの?」といった、疑問を解消していきたいと思います。
Q&A形式で見出しが質問となっていますので、申し込む前の参考として目を通していただけたらと思います!
信用金庫や地方銀行のカードローンの中には「仮申込み」という文言が使われていることがあります。
これは「本申込=契約」として扱っているため、まだ契約していない状態として「仮申込み」という言葉が使われているだけであって、内容としては「仮審査」や「審査」「申し込み」となんら変わりません。
特別なものを用意しなければならないということもありませんので安心してください。
※ただし、商品によっては特別な書類などが必要になることもありますが、それは商品の特性であり、文言とは関係ありません。
可決するかわからないし心配だから、ついつい複数の会社に申し込みたくなる気持ちはとてもよくわかります。…が、個人的にはおすすめしません。
なぜなら、短期間のうちに複数の会社に申し込んでしまうと「申し込みブラック」という、「この人はとてもお金が必要だからこれだけ複数の会社に数撃ちゃ当たる戦法をしているのでは!?」と思われて敬遠されてしまうからなんです。
カードローンに申し込んだ時の情報が消去されるのは1ヶ月~6ヶ月となかなか長いので、仮に申し込みブラックになってしまうと半年近くは期間をあけなければハンデを背負うことになってしまいます。
なので出来れば本命の1社のみ、どうしてもそれでは不安…という時は2社程度にとどめましょう。
こういう時に活用して頂きたいのが各社のホームページにある「簡易診断」ですね。これは申し込みが必要ありませんので、何社同時にやっても大丈夫です。
可決した会社の中で一番利用限度額が高いところにするとか、会社えらびの参考にもなると思いますよ。
審査の結果、提示された金利や限度額が自分にとって納得いかなかった!ということもあると思います。
その時「契約するのをやめたいな」と思ったら当然ながら契約を拒否(断る)ことも可能です。
ちなみに信用情報には「申し込みをしたけど契約しなかった」という情報が残ります。審査に否決した時と同じ内容での登録となりますので、気になる方は注意してください。
納得いかなかった場合、別の会社に申し込みをして、審査結果を比較してみてもいいでしょう。しかし4社・5社に申し込むのは危険なので控えましょう。
また、審査結果が出たあと契約しなかったけれど、やっぱり契約をする、ということも可能です。
ただし審査結果は多くの場合有効なのは1ヶ月間程度で、それを過ぎると再度申し込みからスタートし、改めて審査を受けることになりますので注意しておきたいですね。
仮審査で落ちてしまった、つまり否決してしまった場合、リトライすることは可能です。…が、おすすめはしません。
なぜなら、落ちてしまった時となんら状況が変わっていないのに再度申し込んでも結果が変わるということはないからです。
なので再度申し込むのであれば
など、以前よりも借りやすい条件になった時に再度申し込むのがベストです。
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以前断られたカードローンに再申し込みするときの3つの注意点!
仮審査や本審査など、まるでオーディションのようですが、その2つの中身は存外離れたものではなく、ほぼおなじものと思ってもOKなくらいです。
「仮審査があるから通りやすい」「本審査しかないから通りにくい」なんてことは全くありませんし、結局否決されたら同じで意味もありませんしね。
仮審査であれ本審査であれ意識する必要はありませんが、申し込みの際の注意点などはしっかりと意識した方がいいでしょう。
同じ条件であってもきちんと情報を記入する、などの些細な違いで結果が変わることもない…とは言えませんからね。
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