カードローンでどうやって借りたらいいのか、カードローンを使ってお金を借りた後、きちんと返済するまでについて教えてくれるウェブサイトはたくさんあります。
しかし、返済が終わってからのことについて言及しているサイトは非常に少ないです。多くの人が、返済が終わり、そこからどうすればいいのか分からず、宙ぶらりんになってしまう現状があります。
今回は、返済が完了した後にどのようにカードローンと付き合っていくのかについて解説していきます。もうカードローンを利用しない人、まだ利用するかもしれない人、それぞれが適切な行動を取れるようになりましょう。
私たちがカードローンからお金を借りて、そのお金を全て返しきったことを「完済」といいます。利子を含めた元金全てを返済し、カードローン会社からの債務額が0になることです。
カードローンの債務を完済したからと言って、カードローンの役目が終わったということではなく、債務契約自体は依然として続いているということを知っておきましょう。
債務契約が終わっていないといっても、別に料金が発生するわけではありません。カードローンのカードは、1円も借りずに持ち続けることが可能であり、ただカードを持っているだけでは、維持費は一切かかりません。
つまり、カードローンで借りたお金を完済した人は、カードローン会社からすると、「契約したけど『現時点では1円も借りていない』状態の人」と見なされるのです。
よく聞く疑問の一つが「カードローンのカードに有効期限はあるのか」というものです。ポイントカードの使用期限よろしく、一度契約したカードはいつまで使えるのかというものです。
カードローンは基本的に自動更新によって契約期限を半永久的に延ばされていくため、金融事故を起こさない限り、有効期限は一切ありません。
金融事故とは、返済が滞ったり、借金があって誰かに肩代わりしてもらったり、債務整理をしたりしたケースを指します。これらをしてしまうと、契約更新の際に審査を受けることになり、カードローンの契約が打ち切られる可能性はあります。
しかし、先にも言ったように完済した後全く借り入れをせずに、こうした金融事故も一切起こしていなければ、カードローンをすっと持ち続けることが可能です。契約更新の時にお金がかかることもありませんので、カードローンを持っていたければ、比較的容易にそれが叶うでしょう。
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カードローンの完済が「債務を全て無くしてカードローンを持つことを維持すること」だとすれば、解約とは「カードローンの契約自体を白紙に戻して、今後そのカードローンを使用できない状態にすること」という考え方になります。
カードローンを完済しただけでは、再びそのカードローンをすぐに再利用することが出来ますが、解約すると、再度審査を受けて再契約しなくてはいけなくなるのです。
何を言っているのかよくわからないという人のために、簡単な例を挙げておきましょう。完済と解約の簡単な違いについてです。
AさんとBさんは、Xという消費者金融でカードローン契約をして100万円を借りました。その後、せっせと返済し、2名とも1年で100万円の元金を全て返済ました。この時点で「完済」となります。
Aさんは、カードローンをこれからも利用するかもしれないと思い、「解約」はせずにカードローンを持ち続けることにしました。一方、Bさんはカードローンを今後利用する予定はないと判断して、解約手続きを取り、カードローン契約を打ち切りました。
2年後、AさんとBさんは2名とも100万円ほど借りる必要があり、再びXという消費者金融を利用することになりました。Aさんは、カードローン契約が続いたままだったので、そのまま借りることが出来ました。一方、Bさんは「解約」していたため、もう一度最初から申し込み手続きをして、審査をして、その後借り入れをすることになりました。
このように、解約をすると、再び借りるときには新規の利用者として最初から手続きをしなくてはいけません。以前に比べて収入や生活環境が悪くなっていると、以前よりも利用限度額が下がってしまうリスクがあります。
「だったら、カードローンを解約するメリットが無いじゃないか!」と考える人も多いでしょう。事実、頻繁に借り入れをする人であれば、完済した後であっても解約しない方が良いことが多いです。
では、せっかく契約したカードローンをやめてしまうという行為のメリットは何があるのかという話になってきます。
一見すると、カードローンを解約するメリットはないように思えます。何しろ、持っていたとしても維持費などの費用が一切かからない上に、また借り入れをするときに面倒な審査が必要なく、おまけに収入が多少落ちても、以前と同じ利用限度額を維持できるのです。
もちろん、無職になった場合などは解約させられることがありますが、そうでない場合にわざわざ解約するのは、ほとんど利点が無いかに見えます。
しかし、こうした見方はカードローンを解約すると具体的に何が変わるのかを知らないため、このような考えになるとも言えます。カードローンを解約することによる変化を知れば、きちんと適切な選択をすることが出来るようになるでしょう。
これは、貸金業者や金融機関が個人に融資をする場合に審査の対象とするのが、「実際の債務額」ではなく「与信額」(他の貸金業者からの利用限度額がいくらになっているか)であるためです。
要するに、0円状態のカードローンを維持したまま他のカードローンを契約しようとしたとき、その審査では、「この人は他から借りているお金が0円だから限度額はこうしよう」となるのではありません。
「この人はこの貸金業者と契約中で限度額が~万円になっているから、うちではそれを差し引いて、限度額は~万円まで引き下げよう」ということになってしまうのです。金利が低い貸金業者に利用を乗り換えるときに起こりやすい事例です。
解約するか否かというのは、そのカードローン会社だけをこれから利用し続けるという意思があるかによって判断すべきであるということなのです。
カードローンを解約するのは、あくまで自身の行動でなくてはいけません。カードローン会社は、利用者が完済しても何のアクションも取りません。そのままカードを持っていてくれた方が、これからも利用してくれる可能性があるのだから当たり前です。
カードローンを解約するには、「解約手続き」というものを行う必要があります。これは簡単に言えば、カードローン会社に「もうこのカードローンの利用はやめて、カードを返します」ということを伝えて、契約を解除することです。
これを行うと、以降そのカードローン会社(銀行や消費者金融)からお金を借りることが出来なくなります。と言っても永久的にではなく、借り入れしたい場合は、また契約申し込みをすれば、特に問題なく再度利用できるようになります。
「カードローンを解約すると二度とその会社からはお金が借りられなくなる」というのは全くの誤解なので、利用が終わったカードローンで当分借り入れの予定が無い場合は、さっさと解約してしまうのも一つの方法です。
先述したように、別のカードローンに利用を切り替えるというケースが最も解約する可能性が高いので、複数のカードローンの利用を視野に入れている場合は、必ず利用する貸金業者のカードローン解約方法を調べておきましょう。
カードローンを解約することが出来るのはいつかということも知っておくべき内容です。まず、当然ですが、債務が残っている状態では解約はできません。
カードローンの「解約」手続きは「完済後」にできるようになりますので、解約を目指すのであれば、多少無理をしてでも任意返済などを併用し、いまある債務を全て返しきりましょう。
債務額が0円の状態であれば、いつでも解約手続きを取ることが出来ます。よくある、スマホやモバイルwifiなどの解約時の違約金などというものは存在しないので、好きなタイミングで解約できます。
基本的には、そのカードローンをこれからも使わないということがはっきりしたタイミングで解約するのが理想です。せっかく解約したのにすぐ再契約するのでは、手数料の無駄になります。
カードローンの合理的な用者の性格や行動指針に基づいて、解約した方が良い人もいます。
例えば、衝動買いが多い人。カードローンがあると、ついお金を借りてしまうという人は、せっかく完済しても、すぐに次の債務を抱えてしまう傾向があります。多重債務のリスクや自戒の意味も込めて、必要な借り入れが済んで、完済したらすぐに解約するという癖をつけましょう。
借り入れが面倒くさいと考えるようになれば、衝動買い自体も抑えることが出来るようになりやすいのです。「すぐにお金が手に入る」という環境に慣れた衝動買い癖の人間ほど多重債務になりやすい者はいません。
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