利息制限法や上限金利とは？金利にまつわる用語を徹底解説

カードローンを利用する時に一番気になるのはやはり金利に関することでしょう。

カードローンにも様々な商品があるので、なんとなく選んでいる人も多いと思いますが、よりお得に利用するためには金利についてもきちんと理解しておく必要があります。

知っているようで知らない、カードローンの金利にまつわる用語を分かりやすく解説します。

法定金利や利息制限法ってどういう意味？

金利について学ぼうとした場合、聞いたことはあるけれど意味はよく分からない用語がいくつか出てくると思います。

どこで借りるにしても金利はとても大事なことですから、基礎的な用語の意味だけでも抑えておきましょう。

まず、法定金利という用語について説明します。法定金利は法定利率や上限金利ともいい、法律で定められた利息の上限のことを指します。

金融業者でお金を借りる場合、元本が10万円未満は20%、10万円以上100万円未満は18%、100万円以上は15%が上限となっています。

上限を超えた分の金利は無効となり、支払い義務はありません。

次に、利息制限法について説明します。利息制限法は高すぎる金利を取り締まる法律で、債務者保護を主な目的として制定されました。個人・法人に関わらず、お金を借りる人全員に適用されます。

出資法も金利にまつわる重要な用語です。正式名称を「出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律」といいます。出資法では20%を超える金利を設定してはならないと定められており、違反した場合は罰則を受けることとなります。

ちなみに、2000年に法改正が行われるまではグレーゾーン金利が存在していました。現在は20%に統一されていますが、改正前は出資法の上限が29.2%だったため、利息制限法の上限と10%近くも差がありました。

つまり、グレーゾーン金利とは利息制限法と出資法の上限の間の金利のことであり、処罰の対象とならないギリギリの範囲で高い金利を設定している金融業者も多かったのです。

最低限知っておきたい用語の意味については、これまでの説明でお分かり頂けたかと思います。

ここから先は、カードローンの金利の決まり方について説明します。

カードローンの金利はよく○%～○%と表示されていますが、これは金融業者が勝手に決めているわけではありません。

金利は法律で定められた上限の範囲内で設定しなければならないため、○%～○%と幅のある表示形式になっているのです。

また、金利は限度額が高いほど低く設定される傾向にあり、限度額が低い場合は逆に高くなるのが一般的です。

たとえば、金利が4.5%～18.0%のカードローンで5万円を借りたとします。しかし、実際にいくら借りたかはあまり重要ではありません。

借りた金額が同じでも、限度額が30万円と200万円とでは金利が異なるので、月々の返済額にも大きく影響してきます。

ただし、初回利用時は上限金利が適用されることがほとんどです。金利引下げの優遇を受けるためには、ある程度の利用実績を積んで信用度を高める必要があります。

カードローンの金利の仕組みについては先ほど説明したとおりです。

参考までに、初めてでも気軽に利用しやすいカードローンをいくつか紹介しておきます。

簡単にですが、オススメしたいカードローンの詳細を以下の表にまとめてみました。

MR.カードローンは住信SBIネット銀行の商品で、口座がなくても開設と同時に申込み可能です。所定の条件を満たせば、金利が最大で0.6%引下げとなります。

バンクイックは三菱UFJ銀行が運営しています。最短30分で審査が完了するので、即日融資にも向いています。運転免許証を持参してテレビ窓口で申込むと、土日・祝日でもその場でカードを受け取れるので便利です。

楽天銀行スーパーローンは専業主婦でも申込める数少ないカードローンです。すでに楽天会員になっている人は会員のランクに応じて審査優遇が受けられるというメリットがあります。

紹介したのは全て銀行のカードローンですが、少額を借りて短期間で返済する場合は無利息期間を設けている消費者金融のカードローンを利用するのがオススメです。

最後に、おさらいとまとめをします。

カードローンの金利は法律に基づいた上限があり、それを超えて設定することは認められていません。

ほとんどの金融業者は法律を守っていますが、ごく稀に違法な営業をしているところもあるので注意しましょう。

借りた金額ではなく、限度額がいくらかによって金利は変わってきます。

銀行のカードローンは消費者金融に比べて審査がやや遅いものの、低金利が魅力です。

たかが金利と決して軽く考えてはいけません。金利について正しい知識を身に付けることで、自分に合ったカードローンを選びやすくなります。