最近のコマーシャルやインターネットの影響により、一昔前まで敷居の高かったカードローンが身近に感じられるようになりました。消費者金融だけでなく、誰もが名前を知っている銀行までもが大きく広告しています。
しかし、なにもカードローンは全国展開している金融機関だけのものではありません。
七十七銀行は、100年以上の歴史を持つ老舗銀行なのですが、その銀行もまたカードローンを扱っており、しかもニーズに応えるべく種類もいくつか用意されています。
ただ古い印象だけでないことがその状況から想像できますが、では実際に老舗銀行が扱っているカードローンはどのようなものでしょうか。調べてみたいと思います。
明治11年に第七十七国立銀行が仙台市で操業されるのですが、これが今の銀行の前身になります。当時は150以上の国立銀行が設立されるのですが、銀行名からわかるように第77番目に設立された国立銀行になります。
明治31年には今の商号に代わり、その後、多くの銀行にあるように合併も行われ今の規模になってくるのですが、創業から数えると実に100年以上の歴史ある銀行と言えます。
当然、地方銀行としては規模も大きく、出張所も含めると支店が142もあり、また宮城県や仙台市など地方自治体の指定金融機関も勤めています。
そこからわかるように地域の金融機関として、また他方面としてスポーツや文化面にも貢献し、地域住民からも信頼を得ている銀行と言えます。
銀行として個人へ提供するローン商品もやはり充実しています。
他にも住宅ロンーン利用者向けサービスやローン支援保険を多く扱っています。保険まで取り扱っている点を見ると、顧客に対してきめ細かいサービスを提供することができていると言えるのではないでしょうか。
カードローンにおいては、地方銀行として種類が多く4種類のコースがあります。
これもやはり顧客のニーズに事細かく対応していると言えると思います。
七十七銀行が扱っているカードローンの中で一番のオススメとして扱われているのが、「77スマートネクスト」になります。
大きなアピールポイントとしては、スマートフォンでの申し込みで契約までできるとなっています。
「77スマートネクスト」商品概要
利用対象者 | 満20歳以上70歳未満 安定した定期収入がある エム・ユー信用保証株式会社の保証を受けられる 営業区域内に居住または勤務 |
---|---|
使い道 | 自由 (ただし事業性資金には不可) |
借入極度額 | 10~500万円 (20種類のコース) |
融資期間 | 1年 (1年ごとの自動更新) ※満70歳の誕生日を迎えた場合、それ以降の更新不可。 |
金利 (年率) |
4.9~14.8% (固定金利) |
遅延損害金 (年率) |
18.0% |
借入方法 | ATM 窓口 |
返済方法 | 約定返済 (毎月5日(休業日の場合は翌営業日)に指定口座から自動引き落とし) 随時返済 (専用口座への店頭またはATMでの入金) |
担保 保証人 |
不要 |
必要書類 | 本人確認書類 (運転免許証、パスポートなど) 健康保険証 返済用預金口座の通帳と届印 |
条件として見た時、年齢がかなり高齢までOKとなっています。この年齢まで申し込み可能という所は、まだまだ少ないでしょう。
他の条件にある安定した収入が必要なことを見ると、専業主婦は申し込みができないようです。銀行の場合、専業主婦も借り入れ可能の所が多い中、収入面での判断は厳しいかもしれません。
借り入れの額(極度額)が、20コースとなっているのに、驚く人もいるかもしれません。要は、大抵のカードローンが極度額の設定が10万円単位だったり、50万円単位だったりという区分けになっていることが多いのですが、ここではきちんとコースとして分かれています。
細かく言えば、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、150、180、200、250、300、400、500万円と最初は10万円単位で別れており、途中から単位が変わって最終的には100万円ごとで別れています。
細かすぎる気もしないでもないですが、人によってははっきりしていてわかりやすいと思うかもしれません。
金利は逆に少し大雑把と言える区分けかも知れせん。
借入極度額 | 金利(年率) |
---|---|
100万円未満 | 14.8% |
~200万円以下 | 12.0% |
~300万円以下 | 7.7% |
~400万円以下 | 6.9% |
~500万円以下 | 4.9% |
とはいえ、消費者金融と比較すると金利が低いと言えます。ただ銀行としては、おおよそ平均的な金利ではないでしょうか。
一見、全体的に見ると他行とあまり変わらないような印象を受けるかもしれませんが、細かな点ではやはり他行と大きく違う点がちらほらと見受けられます。
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借り入れは、窓口やATMとなっていますが、返済は他行と同じように毎月口座から自動引き落としが基本となります。「77スマートネクスト」では、前月末日の借入残高に応じた金額が毎月5日に引落されます。ですので、口座の残金には気をつける方がいいと思います。
借入残高(前月末日現在) | 約定返済額 |
---|---|
2,000円以下 | 借入残高全額 |
~10万円以下 | 2,000円 |
~30万円以下 | 5,000円 |
~50万円以下 | 10,000円 |
~80万円以下 | 15,000円 |
~100万円以下 | 20,000円 |
~150万円以下 | 25,000円 |
~200万円以下 | 30,000円 |
~250万円以下 | 40,000円 |
~300万円以下 | 50,000円 |
~400万円以下 | 60,000円 |
~500万円以下 | 70,000円 |
この金額が引落されることになるのですが、それ以外にも随時返済として、窓口やATMで返済ができます。できれば、随時返済をこまめに行い、早く返済を終わらせることをオススメします。
どの点が特徴になるのかを考えてみると、この「77スマートネクスト」の場合、金利の低さや返済額の少なさがまずはポイントになると言えると思います。
それ以外に、一番大きな目玉と言える特徴を考えると、申し込みの手軽さがあるのではないでしょうか。今はインターネットの普及により、申し込み方法としてはWeb申し込みが普及されて多くを占めます。
しかし多くの場合、審査に通り、最終的な手続きになると店舗に出向く必要が出てきます。これは、銀行の規模が小さくなればなるほどその傾向は見られ、都市銀行では店舗に出向かずに契約できるものも増えていますが、地方銀行だとまだまだ店舗で直接契約は少なくありません。
しかし、七十七銀行は地方銀行とはいえ、店舗で出向くことなく契約することも可能となっています。もちろん、それなりに条件や準備が必要と言えばそうなりますが、それでも出向かずに契約できるのならば、平日は忙しく時間が取れない人にはかなりありがたい手続きと言えます。
申し込みの流れとしてはこのようになっています。
簡単に見るとこのような形で進みます。審査結果は営業時間でないと返事がないのですが、申し込みそのものは24時間対応になっています。Webを使った場合の特徴の一つとも言えます。
問題は契約手続きです。
審査に通らないともちろん契約はできないのですが、最終的な契約方法としては、?Web?郵送?来店の3つの方法から契約手続きを行うことになります。
ここで、契約方法により必要書類が変わってきます。
契約方法 | 必要書類 |
---|---|
Web契約 | 原則不要 |
郵送 | 健康保険証 本人確認書類 (運転免許証、パスポートなど) 返済用預金口座の通帳と印鑑 |
来店 | 健康保険証・ 本人確認書類 (運転免許証、パスポートなど) 返済用預金口座の通帳と印鑑 |
ここでWeb契約だと原則不要となっているのですが、キャッシュカードを持っているのと持っていないのでは、対応が変わるようです。
たしかに口座を作るとなるとWebだけで全てを行うことは難しいでしょう。
また、口座を作る分、時間が掛ってしまいます。そもそも審査回答は最短で即日可能となっていますが、最終的にカード郵送がある為、即日融資はまず難しいです。そして、口座を開設となるとその分の時間が掛かる為、急ぐ人には不向きと言えます。
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スピード審査ですぐに借りられるカードローンはどこ?探し方の注意点
七十七銀行のカードローンは全部で4種類と説明しました。一番オススメとなっている「77スマートネクスト」の他のカードローンですが、それぞれニーズに応えた特徴があると言えます。
借入額は少しでいい、と言う方はこちらのカードローンがオススメでしょう。「77ミニカードローン」になります。
「77ミニカードローン」商品概要
利用対象者 | 年齢20歳以上70歳未満 安定した収入がある (年金収入のみは不可) 七十七銀行の基準を満たしている |
---|---|
使い道 | 自由 (ただし事業性資金、借入返済資金は不可) |
借入極度額 | 20万円・30万円 ※ただしパート・アルバイト・定例収入のない主婦は20万円まで |
契約期間 | 1年 (1年ごとの自動更新) ※最終期限は70歳の誕生日以降の契約期限 ※契約期限は、契約日の属する月の1年後応答月の末日 |
金利 (年率) |
13.5% (固定金利) |
借入方法 | 窓口 ATM |
返済方法 | 約定返済 (毎月5日(休業日の場合は翌営業日)に指定口座から1万円(固定)を自動引き落とし) 随時返済 (専用口座への店頭またはATMでの入金) |
担保 保証人 |
不要 |
保証会社 | (株)ジャックス |
小口融資だけあってパートやアルバイトも申し込みしやすいコースと言えます。
アピールポイントとしては、下記のような自動引き落としがある時に預金口座の残高が不足していた場合、不足分をカードローンから自動融資してくれるという特徴があります。
もちろんローンの融資限度額が足りない場合には、この特徴を生かすことはできません。便利とはいえ小口融資ではあるので、金額をきちんと把握しておく必要があるかもしれません。
これもまた一般的な内容と言えるかもしれません。「77カードローン」があります。
「77カードローン」商品概要
利用対象者 | 20歳以上68歳未満 勤続年数が1年以上または営業年数3年以上 前年の税込年収(自営業は申告所得)が、150万円以上 七十七銀行の基準を満たしている |
---|---|
使い道 | 自由(ただし事業性資金、借入金返済資金は不可) |
借入極度額 | 10~300万円 (18種類のコース) |
契約期間 | 1年 (1年ごとの自動更新) ※最終期限は68歳の誕生日以降の契約期限 ※契約期限は、契約日の属する月の1年後お応答月の末日 |
金利 (年率) |
11.0% (固定金利) |
借入方法 | 窓口 ATM |
返済方法 | 約定返済 (毎月5日(休業日の場合は翌営業)に指定口座から自動引き落とし) 随時返済 (専用口座への店頭またはATMでの入金) |
担保 保証人 |
不要 |
保証会社 | (株)七十七カード |
このカードローンの特徴としては、まず融資額に年収が関係している点です。
年収に合わせて借入極度額が決まっています。
前年の税込年収 (自営業の場合は申告所得) |
借入極度額 |
---|---|
150万円以上 | 50万円以下 |
300万円以上 | 100万円以下 |
400万円以上 | 200万円以下 |
600万円以上 | 300万円以下 |
他には、先ほどの「77ミニカードローン」同様、自動引き落としの際に通帳が残高不足の場合に自動融資ができることでしょう。
また、一番のポイントとしては、取引が元々ある顧客には金利の優遇措置がついています。極度額が100万円以下という条件はあるものの、基準金利からいくらか引き下げされる優遇措置があるのは、このような利用がある時です。
住宅ローン利用者は、さらに細かい条件があるものの、これらの条件によっては金利が下がるというのは、利用者にとって便利なシステムと言えます。
一般的に教育ローンを扱っている金融機関は多くあります。ただ、教育ローンは、一度借りたら後は返すのみ、というのは通常の形です。
しかし、この「77教育カードローン」の場合、通常のカードローン同様、借入極度額の範囲内であれば、何度でも借り入れが可能となっています。
実際に、例えば高校を卒業するまで3年かかるものですが、その間に何度でもお金が必要な場面は出てくるものです。
例えば、年度ごとに教科書代も必要になりますし、学年によっては修学旅行や学習合宿のようなものもあり、都度お金は必要です。そんな時にとても重宝することは容易にわかると思います。
限度額も100万円から500万円の間で9コースあります。300万円以上の極度額を希望する場合は、前年の年収の条件はあるものの、必要な借入額を考慮して申し込みすることは可能と言えます。
一般的にカードローンは使い道が自由なローンで、自分が何に使いたいかもそうですが、借入可能の額によってコースを選べるだけ用意されているのは申し分ないサービスと言えると思います。
もちろん、あまりにコースが多くてどのコースにしよう、どのローンに申し込みしようという悩みは出てくるかもしれませんが、選択範囲が多いのは、いいことではないでしょうか。
広い視点で見れば差はないように見える商品の違いも、細かい所ではかなり違うのは確かです。だからこそ、いろいろなコースがあります。
特に七十七銀行は地方銀行とは言え、大手と言える規模です。長い歴史から見ても、安心して利用できるだけの実績と経験があります。
地方銀行として地域が限られているという点はあるものの、営業区域に住んでいる地域住民からすれば、大手都市銀行や大手消費者金融と比較して検討するに値するカードローンではないでしょうか。
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