必要な時に手軽にお金を借りることができるカードローンはとても便利なサービスですが、無制限に誰でも利用できると言うわけではありません。
ほとんどのカードローンでは、いくつかの条件を設けて利用対象者をあらかじめある程度絞っています。その利用条件の中に必ず含まれているのが年齢制限です。
カードローンと言えば、審査に通るかどうかというのが一番気になるところだと思いますが、それ以前に年齢制限に引っかかってしまうと、申し込むことすらできないのです。
そんなカードローンの年齢制限について、ここでは詳しく解説していきたいと思います。
まず、年齢制限の下限から説明していきましょう。
大半のカードローンでは、年齢制限の下限を《満20歳》としています。22歳、25歳など、満20歳よりも高い年齢で区切るカードローンはあっても、逆はなかなか見つかりません。
つまり、19歳以下のいわゆる未成年がカードローンを利用することは基本的にはできないということになります。
なぜこれほどまでに明確に、満20歳という年齢がカードローンのボーダーラインとなっているのでしょうか?
その理由は、実はカードローンそのものの仕組みの問題ではなく、民法と関係があります。
もし未成年者が、法定代理人の同意なく契約を結んだ場合、それを契約時にさかのぼって取り消すことが可能になります。
カードローンでは、融資を行うにあたって必ず契約を結ぶことになりますから、この民法の内容に該当することになります。
親の同意なく契約行為ができないということは、裏を返せば親の同意さえ得られればカードローンの契約を結んでも問題ないということになるのですが、実際には未成年の利用には一切対応していないカードローンがほとんどです。
そうした事情から、わざわざ親の同意書を提出するという余分なステップを増やしてまで、リスクの高い未成年者にあえて融資をする必要はないというのが、カードローン業者の判断なのでしょう。
ただし未成年者でも、婚姻などの一定の条件を満たせば民法上は成人と同様に本人の意思だけで契約を行うことができるようになります。とはいえ、単純に年齢だけで利用対象を区切っているカードローンに関しては、それでも利用するのは難しいというのが実情です。
未成年でも利用可能なカードローンは本当に数少ないのですが、皆無というわけではありません。学生を対象にした、いわゆる学生ローンなどではほんの一部ですが20歳未満でも利用可能としているところもあります。
そのようなカードローンを利用して未成年の方が借り入れをしようとする場合、気を付けてほしいのが親の同意書の記入です。
たとえ学生向けのカードローンであろうとも、未成年が利用するのであれば必ず親の同意書の提出が必要になりますが、できれば親にはお金を借りることを知られたくないという方も多いですよね。
だからと言って、親の同意書を自分で記入したり、友人に代筆を頼んだりして偽造するのは絶対に避けましょう。
親の同意書を偽造すると、本人に意図的にカードローン業者をだまそうとする意志があったとみなされ、後から契約を取り消すことが不可能になる場合があります。
万が一、何らかのトラブルがあった時にも、未成年の権利である契約取り消しを行使することができないのです。これは自分自身にとって大きな不利益になります。
親の同意書が必要な場合は、必ず親本人に記入を頼むようにしましょう。それができないのであれば、カードローンの利用はあきらめるしかありません。
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カードローンの年齢制限の上限に関しては、法律上の制約というものはありません。
かといって、年齢制限なく利用できると言うわけではなく、必ずカードローンごとに任意で年齢制限の上限が設定されています。具体的な年齢を見てみると、だいたい60歳~72歳あたりをボーダーラインとしているカードローンが大半です。
したがって、年齢が上がっていくにつれ、利用可能なカードローンはだんだんと減っていき、お金を借りることが難しくなっていきます。特に70歳を超えた高齢者になると、申し込み可能なカードローンを見つけるのは簡単ではないでしょう。
法律上は制約がないのにも関わらず、カードローンの年齢制限に上限が必ず決められているのには、主に2つの要因があります。
高齢者と呼ばれる年頃になってくると、どうしても病気など健康面のリスクは高くなります。場合によっては、入院が必要になるなど、生活状況や収支のバランスが大きく変化することもあるかもしれません。
カードローンの支払いは分割返済が基本で、返済期間が年単位の長期に及ぶことも珍しくないため、こうした生活の大きな変化によって支払いにも支障が出てくる恐れがあるのです。
同様に、勤務状況のも変化が起こりやすいのもこの年代の特徴です。定年を迎えて退職したり、雇用形態が変わったりと、たいていの場合は、その変化は収入に直結しています。
そうなると、契約時とは利用者側の条件が変わっているのに、当時の借入限度額などが継続されてしまい、結果として現状に見合わない借り入れが可能になってしまうという状況にもなりかねません。
借入限度額は高い方がいいと思うかもしれませんが、借り入れ額が高額になるほど、毎月の返済額も大きくなります。収入が当初よりも下がってしまった場合、それまで通りの感覚で借り入れをしていると返済が困難になってしまうという可能性もあるのです。
こうしたトラブルを誘発しやすくなるのも、カードローン業者にとっては高齢者に融資をするリスクの1つなのです。
カードローンの契約はだいたい1年~数年ごとに自動更新されるものなのですが、更新が打ち切りになる年齢というのも、必ず設定されています。
契約更新打ち切りの年齢は、申し込み可能な年齢と同じ場合も有りますが、少し前者の方が年齢が高く設定されているカードローンも少なくありません。
高齢者の方がカードローンを利用する場合、この契約更新打ち切りの年齢にも注意が必要です。
契約更新が打ち切られると、当然のことですが、カードローンで新たな借り入れをすることはできなくなります。ただし、借入残高が残っている場合は、その返済だけは続けていかなければなりません。
もし借り入れの内訳が生活費の補てんや定期的に発生する出費のためのものであったというのであれば、借り入れができなくなることで暮らしが今まで通りに立ち行かなくなる恐れがあります。
そうなれば、残りの返済の支払いも難しくなってしまうかもしれません。
そのようなトラブルを防ぐために、契約更新打ち切りの年齢が近づいてきたら、一度借り入れ状況をよく見直してみることをおすすめします。カードローンでの借り入れができなくなっても困ることがないように、あらかじめしっかりと準備をしておきましょう。
高齢の方の場合、年齢制限にはひっかかっていなくても、それで完全に安心と言うわけにはいきません。
カードローンによっては、年金収入のみでは利用できないというものも少なからずあります。
したがって、仕事を退職していたり、専業主婦などで年金収入以外の現金収入がないという場合、年齢的には利用対象であっても申し込むことができないということになってしまうのです。
年金収入のみでは利用できないカードローンに明確な法則性はありませんが、銀行カードローンの中でも年収制限などのあるややハイクラス向けの商品には利用できないものが多いようです。
また、意外なことですが、大手消費者金融のカードローンでも、利用条件には明記されていなくても、実際に問い合わせてみると年金収入のみではNGだったというケースが少なからずあります。
年金もれっきとした現金収入として認められるものではあるのですが、やはり《年金収入のみ=仕事をしていない》ということから、融資をするにはリスクが高いとみなす業者がいるのは仕方のないことなのかもしれません。
他に現金収入がない年金受給者の方は、年齢制限だけでなく年金収入のみでの利用が可能かどうかというポイントについても、必ず確認するようにしましょう。
ネットなどでカードローンを探していると、『未成年でも借り入れOK!』などというように、あたかも年齢制限がないかのように謳っているカードローンが見つかることもあるかもしれません。
未成年や75歳以上の高齢者など、年齢制限に引っかかる可能性が高い人にとっては、もし本当に年齢制限のないカードローンがあるのであれば、とても魅力的に感じられますよね。
しかし残念ながら、このようなまともなカードローンではあり得ないような条件を提示しているカードローン業者というのは、いわゆる闇金融の可能性が非常に高いのです。
本来であれば必要な、国や自治体への貸金業者としての正規の登録を行わず、違法に営業しているカードローン・キャッシング業者のこと。
闇金融では確かに、正規のカードローンでは絶対に借り入れができないような人でも比較的容易にお金を借りることができます。極端な話、ブラックでも借りられてしまうのです。
むしろ、未成年やブラックなど、普通は借り入れできないような人をあえてターゲットとするのが闇金融の特徴とも言えるでしょう。
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審査なし・本人確認なしはヤミ金かも!?カードローン審査の仕組み
違法業者であっても、お金を借りやすいのであれば助かる…と思ってしまう人もいるかもしれません。
しかし、闇金融を利用することには、様々なリスクが伴います。
トイチの金利を一般的な年利に直すと、実に1000%を超えるとさえ言われています。一方、正規のカードローンの金利は最大でも年間で20%ですから、闇金融の高金利ぶりはまさしく法外と言ってよいでしょう。
これほどの高金利であれば、たいていの人が途中で返済不可能になってしまいます。
そしてひとたび返済が滞ると、時間を問わず自宅や職場に押しかけてきたり、親兄弟を巻き込んだりといった、脅迫的かつ強引な取り立てが始まります。
いずれも違法行為ではあるのですが、そもそも存在自体が法律に反している闇金融には関係ありません。
闇金融がほぼ無審査状態で誰にでも簡単にお金を貸しているのは、こうした強引な手段を用いて確実に債権を回収するノウハウを持っているからこそなのです。
カードローンの年齢制限に引っかかってしまうと、『年齢制限なんてなければいいのに…』と思ってしまうかもしれませんが、きちんと理由があって制限が設けられているのです。
お金を借りるというのはある程度リスクを伴う行為です。万が一、借りたお金を返すことができなければ、自分自身の生活や周囲の人を巻き込むような大きなトラブルにも発展してしまいかねません。
だからこそ、カードローンはきちんとルールを守って利用しなければならないのです。
年齢制限という障害をクリアするために、闇金融を利用したり、何とかして年齢をごまかそうとしたりするのは非常に危険な行為です。
正規の業者でルールの範囲内で利用可能なカードローンを選びましょう。それが無理なら借り入れ自体を諦めることも必要なのかもしれません。
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